エンジュ

槐 マメ目/マメ科/エンジュ属 花期/7月 結実期/11月~12月
学名/Styphnolobium japonicum (L.) Schott

外来種

エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

#エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

中国原産の落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。藤沢市などで街路樹によく植えられている。

エンジュ 鎌倉市植木・龍寶寺トンネル北側 2017/08/19

#エンジュ 鎌倉市植木・龍寶寺トンネル北側 2017/08/19

実がなっているエンジュ 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

実がなっている#エンジュ 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

葉は奇数羽状複葉で互生しハリエンジュ(針槐)によく似るが、エンジュの方は小葉の先端がやや尖り気味である。

エンジュの葉 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

#エンジュの葉 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

鎌倉の鶴岡八幡宮(つるがおか-)では、境内社白旗神社(しらはた-)祭神(さいじん)で文化の象徴たる源実朝公の家集『金槐和歌集(きんかいわかしゅう)』の槐、崇敬者(すうけいしゃ)団体「槐の会(えんじゅ-)」の槐として意義深い。
古代中国では朝廷の庭にエンジュの木が植えられ、三公(さんこう)と呼ばれた最高位の三官職がその前に座す習わしがあったという。三公は三槐(さんかい)とも。三公ないし三槐は転じて、日本の律令制における太政大臣・左大臣・右大臣を指すように。『金槐和歌集』の金は鎌の字のヘンに由来し鎌倉を、槐は鎌倉幕府第三代征夷大将軍源実朝が建保6年(1218)に叙任せられた右大臣を意味するものとされる。要するに『金槐和歌集』は”鎌倉の右大臣源実朝が詠んだ和歌をまとめた家集”ということになる。ただし『金槐和歌集』の成立は実朝が大臣に就任する以前の建暦3年(1213)とされており、このあたりの齟齬(そご)はよくわからない。鶴岡八幡宮が崇敬者団体名に”槐”の字を用いたのはこうした所以(ゆえん)だろうと思われる。仏教思想に由来する縁(えん)にも引っかけているか。ご縁ある方々の集まりとして。

エンジュの花

花はマメ科ならではの蝶形花(ちょうけいか)と呼ばれる形状で、白に近いクリーム色。花序に小花は多数付くが、ぽつりぽつりと開花しては小花を落としてゆくので満開に見える期間はほぼないかすごく短いのでは。

エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

#エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

#エンジュ 藤沢市・国道467号線・桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店前 2017/07/15

エンジュの実

エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2017/10/11

#エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2017/10/11

エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

#エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

#エンジュの未熟な実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

エンジュの実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

#エンジュの実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

餌の少なくなった真冬にヒヨドリ(鵯)が好んで食べているようである。

エンジュの熟した実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

#エンジュの熟した実 藤沢市・長久保公園 2020/11/26

エンジュの実生 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/20

#エンジュの実生 茅ヶ崎市浜之郷 2021/07/20


#桔梗屋洋紙株式会社藤沢支店(国道467号線藤沢橋交差点西側の店蔵前、国登録有形文化財「桔梗屋(店蔵、主屋、文庫蔵)」)

#鶴岡八幡宮(大銀杏向って左に若木、生育不良・花なし)、#葛原岡神社(社務所裏の南側・砂利実車道沿いに1本)、#龍寶寺トンネル北側、大#船フラワーセンター(和風庭園にシダレエンジュ、園外柏尾川沿いの通りに街路樹=「山崎跨線橋北」交差点東西)、#長久保公園(駐車場と花のプロムナード(季節の草花大花壇)間のエントランス、花は高所)、大磯町・#東天照(とうてんしょう、山頂に高木、樹名板あり、『高麗山植物目録』神奈川県林業指導所発行(1968)に記載なし)

中井町・#雑色自治会館(平成29年(2017)7月現在 幹周りは立入禁止(柵あり)、県指定天然記念物「中井のエンジュ」、かながわの名木100選「中井のエンジュ」、日本一大きなエンジュ、保元2年(ほうげん、1157)比叡山の僧義円が行脚の際に挿した杖が根付いたものとの伝承あり、義円(1155-1181)は源頼朝の異母弟・源義経の同母弟)

参考資料

『日本一の巨木図鑑』 宮誠而著 文一総合出版発行(2013)

『角川 新字源』 小川環樹・西田太一郎・赤塚忠編集 角川書店発行(1968)

シダレエンジュ

枝垂槐 マメ目/マメ科/エンジュ属 花期/7月下旬~8月上旬

外来種改良種

シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

#シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

園芸栽培される中国原産のエンジュの枝垂れ品種。大船フラワーセンターの樹名板には”中国では「竜爪樹」と呼ばれ”とあるが、「龙爪槐(竜爪槐、龍爪槐、神代植物公園では「りゅうのつめえんじゅ」と読ませている)」が正しくないか。中国名は枝ぶりの姿が竜の手のように見えることから。湘南・鎌倉・三浦半島では大船フラワーセンターにあるのみか。

シダレエンジュの中国人が好みそうな枝ぶり 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/04/09

#シダレエンジュの中国人が好みそうな枝ぶり 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/04/09

シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

#シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/07/10

シダレエンジュの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

#シダレエンジュの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

花付き悪かったシダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

花付き悪かった#シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

シダレエンジュの花

エンジュに同様と思われる。

シダレエンジュの花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

#シダレエンジュの花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

シダレエンジュの花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

#シダレエンジュの花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

#シダレエンジュ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01

シダレエンジュの実

シダレエンジュの実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06

#シダレエンジュの実 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06


東京都調布市・#神代植物公園

#大船フラワーセンター(和風庭園、花の築山のツバキ園寄り、花付き不良)