芭蕉 ショウガ目/バショウ科/バショウ属 花期/6月~11月 結実期/7月~12月
学名/Musa basjoo Siebold ex Iinuma
外来種
#バショウの雄花 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
中国原産とかいう大型な多年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。高さは3~4mくらいになるが、樹木ではなくごつい草である。バナナの仲間。旧家の庭などで希に栽培されているバナナに思えるものが本種である。食用になるバナナは日本では温室でないと越冬できないため、その辺の露地で見かけるバナナらしき巨大植物はすべてバショウと考えて差し支えない(近年は、おいしいかは別として、耐寒性のあるバナナも少ないながら出回るようになってきた)。逆に植物園の温室に植えられているものはバナナである。
#バショウ 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
#バショウ 茅ヶ崎市・清水谷 2019/09/06
#バショウ 鎌倉市西御門 2010/06/24
#バショウ 鎌倉市西御門 2010/06/24
林内に生えるとにわかに密林感を醸し出す#バショウ 横浜市戸塚区・俣野別邸庭園 2021/07/26
バショウが寺境内に多く植えられているのは、おそらくバショウが優曇華(うどんげ)の代用だからだろう。優曇華は仏教に現れる(想像上の)聖なる植物で、三千年に一度だけ花を咲かせるとされる。平たく申せば、滅多に起こらない吉兆、おめでたい花といったところ。
#バショウ 相模原市南区・無量光寺 2015/07/24
#バショウの葉 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
#バショウの葉 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
#バショウの強風に煽られる葉 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/10
#バショウの破れた葉 茅ヶ崎市堤 2019/09/06
#バショウの茎 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
地上部は霜が降りる頃(12月中旬以降)になるとにわかに茶色く立ち枯れる。完全には枯死しておらず、春(3月中旬以降)なるとその枯れているように見える茎の上部から青葉が生え出てくるだろう。
地上部が枯れてきた#バショウ 平塚市・蓮大寺 2024/01/13
俳人松尾宗房(1644-1694)の俳号芭蕉は本種に因む。宗房が活躍した江戸時代前期に英語が普及していたならバナナマンを名乗っていたかもしれない。
バショウの花
茎の最上部から軸(というより太っとい棒)を伸ばし、まず(実になる)雌花を咲かせる。雌性先熟(しせいせんじゅく)。従って、果実は軸の基部にだけ付く、という形になる。その後、軸を伸ばしつつ、雄花を咲かせてゆく。人が「あ、バショウの花が咲いている」と気づくのはだいたい雌花が咲き終わったあと。
#バショウの未熟な実と雄花 相模原市南区・無量光寺 2015/07/24
#バショウの雄花 茅ヶ崎市今宿・アメリカンダイナーレイ 2018/06/25
#バショウの雄花 茅ヶ崎市今宿・アメリカンダイナーレイ 2018/06/25
#バショウの雄花 鎌倉市西御門 2010/06/24
#バショウの雄花 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
#バショウの雄花 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
バショウの実
バショウにもバナナのような実はなるが、小さく、味も食用に向かないという。
#バショウの若い実 鎌倉市西御門 2010/06/24
#バショウの未熟な実 平塚市・蓮大寺 2023/11/06
#バショウの冬の実 平塚市・蓮大寺 2024/01/13
#バショウの早春の実 平塚市・蓮大寺 2024/02/27
#鎌倉市西御門、#極楽寺(庫裡庭)
#宅間ガ谷、#清水谷(田んぼ南側の民家前)