青木 アオキ目/アオキ科/アオキ属 花期/3月下旬~4月上旬 黄葉/5月中旬 結実期/12月中旬~3月
学名/Aucuba japonica Thunb. var. japonica
自生種改良種駆除
#アオキの実 横須賀市・くりはま花の国 2017/12/10
林内のやや薄暗い道沿いや林縁部などにたくさん自生する常緑の低木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。生命力が強く栽培が容易、他の植物には厳しい強めの日陰でも良く育つため、公園などにもよく植栽され、葉に斑(ふ)が入る園芸品種は民家の庭にも好まれる。日光が当たらない北向きの場所に植えられる樹木といったらアオキが筆頭に挙げられる。自然界では旺盛に繁って他の野草も生える林縁部を独占的に占拠してしまうため、希少な野草保護の観点からはアオキの人為的な駆除は課題に挙げられることも多い。本来の自然状態ではニホンジカ(日本鹿)がアオキをばくばく食べてしまうので問題にはならなかったようだ。
ハイキングコース沿いに繁り放題のアオキ 大磯町・高麗山公園 2018/03/31
アオキ 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
斑入り(ふいり)の品種は花咲き・実付きがかなり悪い傾向にある(たくさんの実を付けるものもある)。葉の模様を楽しむための園芸種で、よく植栽される。
#アオキ(’星宿’)の斑入りの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2017/06/09
斑入り#アオキの植え込み 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/05/26
紛らわしい近似種は特になし。葉の質感や触り心地が似ている蔓植物はサネカズラ(実葛)。照りのある葉だけを写真等で見ると、センリョウ(千両)の葉と混同してしまうことがある。
アオキの花
二月末あたりから先に雄株の蕾が大きく膨らんでくる。雌株のものは花序が小さいため蕾も小さめ。森の樹木には花がない季節なのでアオキの蕾はよく目立つ。
アオキの蕾 横須賀市湘南国際村 2024/02/14
アオキの雄花の蕾 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/03/06
アオキの雄花 大磯町・高麗山公園 2016/04/02
アオキの雄花 大磯町・高麗山公園 2018/03/31
アオキの雌花 鎌倉市・光明寺裏 2016/04/06
紫色の色素がない(薄い)黄緑色の花を咲かせるものが希にある。アオバナアオキ(青花青木)と呼び分けることがある。
アオキの黄葉
花が咲き終わって夏を前に、という妙なタイミングで葉が生え変わる。
アオキの黄葉 鎌倉市十二所・吉沢川 2017/05/19
アオキの実
緑色の実が赤く色付きはじめるのは12月中旬から。赤い実の姿からダルマノキ(達磨の木)とも。実が傷んで落ちるのは、ちょうど新芽が生え出てくる春。
アオキの色付きかけている実 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
#アオキの実 横須賀市・くりはま花の国 2017/12/10
斑入り#アオキの実 茅ヶ崎市西久保 2018/12/18
アオキの実 横須賀市・前田川遊歩道 2017/01/03
アオキの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/03/06
アオキの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/03/06
#アオキの実 鎌倉市・浄妙寺 2017/04/02
アオキの超熟した実 葉山町・森戸川源流 2018/03/18
赤くならない白実の変種が希にある。シロミノアオキ(白実青木)と呼び分けることがある。
実が変形しきれいに赤くならないものはアオキミタマバエの幼虫が寄生しているもの。
東京都八王子市・高尾山(5号路および裏高尾(小下沢林道)に白実)
愛川町・八菅神社(たいへん多いが結果率極悪)