青木 アオキ目/アオキ科/アオキ属 花期/3月下旬~4月上旬 黄葉/5月中旬 結実期/12月中旬~3月
学名/Aucuba japonica Thunb. var. japonica
自生種改良種駆除
アオキのほぼ熟した実 大磯町・高麗山公園 2024/02/12
林内のやや薄暗い山道沿いや林縁部などにたくさん自生する常緑の低木で、雌雄異株(しゆういしゅ)。生命力が強く栽培は極めて容易で、他の植物には厳しい暗い日陰でも良く育つため、公園などにも多く植栽され、葉に斑(ふ)が入る園芸品種は民家の庭にも好まれる。日光が当たらない北向きの場所に植えられる樹木といったらアオキが筆頭に挙げられる。樹高は大きく成長しても3mくらいまでで、なおかつ葉はおろか枝まで軟らかめなので、管理がとても簡単。自然界では旺盛に繁って他の野草も生える林縁部を独占的に占拠してしまうため、希少な野草保護の観点からはアオキを人為的に駆除した方がよいとの声も少なくない。本来の自然状態ではニホンジカ(日本鹿)がアオキをばくばく食べてしまうので問題にはならなかったようだ。湘南・鎌倉・三浦半島にはシカが生息していないため、アオキは茂り放題。
林内に生えたアオキ 大磯町・高麗山公園 2024/02/12
ハイキングコース沿いを占拠したアオキ 大磯町・高麗山公園 2018/03/31
開花中のアオキ 大磯町・高麗山公園 2018/03/31
ほぼ真上から見たアオキの群落 箱根町・湖尻園地・箱根ビジターセンター 2024/10/27
実が熟す前のアオキ 横須賀市・衣笠山公園 2024/12/23
実が赤く熟してきたアオキ 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
実が赤く熟してきたアオキ 大磯町・高麗山公園 2024/02/12
特に冬、アオキはシカに食べられて禿げ上がる。禿げたアオキがあればそこにはシカが出ることを意味している。であれば、その辺りにはシカに付いてきただろうヤマビル(山蛭)やマダニ(真蜱)がうじゃうじゃいる可能性が大いにあるので注意を要する。
シカに食われて丸禿げたアオキの群落 箱根町・湖尻園地 2024/11/24
シカに食われて丸禿げたアオキの群落 箱根町・湖尻園地 2024/11/24
シカに食われて丸禿げたアオキの群落 箱根町・湖尻園地 2024/12/22
葉脈が凹み鋸歯が大きい異質なアオキ 逗子市・六代御前の墓~長柄桜山古墳群第2号墳 2022/03/04
葉は対生。やや肉厚で、なめした皮のように軟らかく、表面に光沢あり。まばらに粗(あら)めの鋸歯(きょし)あり。葉身の形状は結構差異がある。紛らわしい近似種は特にはないが、葉の質感や触り心地が蔓植物のサネカズラ(実葛)と似ていると感じることあり。照のある葉だけを写真で見るとセンリョウ(千両)と混同し得る。
アオキの典型的な形状の葉 逗子市・六代御前の墓付近 2022/03/04
アオキのやや幅広な葉 大磯町・高麗山公園 2024/04/04
斑入り(ふいり)の品種は花咲き・実付きがかなり悪い傾向にある(たくさんの実を付けるものもある)。葉の模様を楽しむための園芸種で、よく植栽される。
#アオキ(’星宿’)の斑入りの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2017/06/09
斑入り#アオキの葉 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/03/04
斑入り#アオキの植え込み 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/05/26
斑入り#アオキの葉 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/03/04
アオキの花
二月末あたりから先に雄株の蕾が大きく膨らんでくる。雌株のものは花序が小さいため蕾も小さめ。森の樹木には花がない季節なのでアオキの蕾はよく目立つ。
アオキの蕾 横須賀市湘南国際村 2024/02/14
アオキの蕾 横須賀市湘南国際村 2024/02/14
アオキの雄花の蕾 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/03/06
アオキの(雄株の)雄花 大磯町・高麗山公園 2016/04/02
アオキの(雄株の)雄花 大磯町・高麗山公園 2018/03/31
アオキの(雌株の)雌花 鎌倉市・光明寺裏 2016/04/06
紫色の色素がない(薄い)黄緑色の花を咲かせるものが希にある。アオバナアオキ(青花青木)と呼び分けることがある。
アオキの黄葉
花が咲き終わって夏を前に、という妙なタイミングで葉が生え変わる。
アオキの黄葉 鎌倉市十二所・吉沢川 2017/05/19
アオキの実
緑色の実が赤く色付き始めるのはおよそ(12月中旬以降の)真冬。全株一斉に真っ赤に染まってゆくわけではなく、実が熟す時期はだいぶ個体差あり。赤い実の姿からダルマノキ(達磨の木)とも。実が傷んで落ちるのは、ちょうど新芽が生え出てくる春。
アオキの未熟な実 葉山町/逗子市・三浦アルプス・北尾根 2025/01/15
アオキの熟し始めた実 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
アオキの熟し始めた実 葉山町・南郷上ノ山公園 2025/01/15
アオキの熟し始めた実 葉山町/逗子市・三浦アルプス・北尾根 2025/01/15
アオキの半分赤い実 葉山町/逗子市・三浦アルプス・北尾根 2025/01/15
#アオキの一部熟した実 横須賀市・くりはま花の国 2017/12/10
斑入り#アオキの実 茅ヶ崎市西久保 2018/12/18
アオキの熟した実 横須賀市・前田川遊歩道 2017/01/03
アオキの熟した実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/03/06
#アオキの熟した実 鎌倉市・浄妙寺 2017/04/02
#アオキの赤く熟した実 横須賀市・くりはま花の国 2017/12/10
アオキの超熟した実 葉山町・森戸川源流 2018/03/18
赤くならない白実の変種が希にある。シロミノアオキ(白実青木)と呼び分けることがある。
実が変形しきれいに赤くならないものはアオキミタマバエの幼虫が寄生しているもの。
東京都八王子市・高尾山(5号路および裏高尾(小下沢林道)に白実)
愛川町・八菅神社(たいへん多いが結果率極悪)