山杜鵑草 ユリ目/ユリ科/ホトトギス属 花期/8月末~9月
学名/Tricyrtis macropoda Miq.
自生種稀少保護
ヤマホトトギス 横須賀市・衣笠山公園 2017/09/05
日陰の林縁や鬱蒼としない草地に生える多年草。直射日光が強く当たる場所、乾燥している場所、逆に湿り気味な土壌、では見かけない。ホトトギスの仲間で、やや小型なもの。神奈川県内ではほぼ全域に自生あり。但し、湘南・鎌倉・三浦半島ではやや希。
ヤマホトトギス 厚木市・七沢森林公園 2024/09/19
ヤマホトトギス 平塚市・高麗山公園 2016/09/26
ヤマホトトギス 横須賀市・衣笠山公園 2017/09/05
ヤマホトトギス 藤沢市石川 2017/08/19
ヤマホトトギス 愛川町・八菅山いこいの森 2023/10/06
ヤマホトトギスの花
茎頂部(およびその下方)からのみ花柄(かへい)を伸ばして散房花序を付ける。花被片は強く反る。白地に紫色の斑(まだら)模様が入る。斑(ふ)の入り方は個体差が大きい。
ヤマホトトギス 藤沢市石川 2017/08/19
ヤマホトトギス 藤沢市石川 2017/08/19
ヤマホトトギス 藤沢市石川 2017/08/19
ヤマホトトギス 葉山町桜山 2024/09/25
ヤマホトトギス 厚木市・七沢森林公園 2024/09/19
#ヤマホトトギス 箱根湿生花園 2024/08/10
ヤマホトトギス 愛川町・八菅山いこいの森 2023/10/06
ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)がヤマホトトギスによく似ていて紛らわしい、という風説が流れているが誤りで、両者は似ていない。ヤマジノホトトギスの花は茎の各葉腋(ようえき)にふつう一個ずつ咲くためぱっと見の姿がヤマホトトギスとはまったく違う。花被片は後方へ反らずに平開するので、花の姿も違う。神奈川県内では最北部の小仏山地(こぼとけ-)のごく一部に自生があるのみなので、ヤマジノホトトギスに出くわす機会はほぼ皆無。従って、ヤマホトトギスなのかヤマジノホトトギスなのか迷う必要はこれっぽっちもなく、ヤマホトトギスっぽいそれはすべてヤマホトトギスである。
東京都文京区・#小石川植物園(分類標本園にヤマジノホトトギス)、横浜市金沢区・金沢動物園(アフリカ区)、横浜市緑区・四季の森公園(里山花壇周辺)、横浜市戸塚区・小雀公園、横浜市戸塚区・#俣野別邸庭園(山野草の小径)
衣笠山公園、光の丘水辺公園、葉山町長柄、鎌倉市山崎・台峰緑地、高麗山公園
武山、#光則寺、藤沢市石川
大和市・深見歴史の森、#箱根湿生花園(②ススキ草原の植物にヤマホトトギスとヤマジノホトトギス)