瀬戸茅 イネ目/イネ科/スズメノテッポウ属 花期/3月下旬~4月
学名/Alopecurus japonicus Steud.
自生種
セトガヤ 寒川町田端・田んぼ 2020/04/14
やや湿った場所に生える一年草(越年草)。瀬は川、戸は入口、つまり川べりの湿地に生えるカヤの仲間の意か。湿地にも生えるらしいが、基本的には田起こし前の春の田んぼに多く生える。生えている場所もさることながら、姿もまたスズメノテッポウ(雀の鉄砲)に同じでたいへん紛らわしい。
セトガヤ 寒川町田端・田んぼ 2020/04/14
セトガヤ 寒川町田端・田んぼ 2020/04/14
セトガヤの花
芒(のぎ)が長めなので、花穂(の特に先端)がスズメノテッポウにしてはけばけばしているという印象を受ける。雄蕊の葯(やく)は白色で、スズメノテッポウの葯のように褐色に変色することはなく、白色のまま。
セトガヤ 寒川町田端・田んぼ 2020/04/14
スズメノテッポウとセトガヤの比較 寒川町田端・田んぼ 2020/04/14
寒川町田端(田んぼ)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)