ラッカセイ

落花生 マメ目/マメ科/ラッカセイ属 花期/7月 収穫期/9月~10月

食用改良種

ラッカセイの洗浄が済んだ実 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

#ラッカセイの洗浄が済んだ実 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

畑で栽培される、南米原産という一年草。中国経由で日本へ入ってきたため、年寄りはいまだにナンキンマメ(南京豆)と呼ぶかもしれない。英名ピーナッツ(ピーナツ、Peanut)。おじさんの大好物とあって、湘南・鎌倉・三浦半島では市民農園などでよく栽培されている定番の農作物(のうさくぶつ)。夏の畑で見かける黄色いマメ科の花あらばそれがラッカセイ。蔓植物のように匍匐(ほふく)するものと、ダイズ(大豆)のように茎が直立する自立タイプがある。できるだけ広い畑で茎が横に広がる品種の方が初心者には作りやすいかもしれない。最低でも1m四方の広さが必要になるため、プランター栽培はあまり適さない。

ラッカセイ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/01

#ラッカセイ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/01

明治時代(1868-1912)初期、日本でラッカセイを初めて栽培したのは大磯町国府の渡辺慶次郎とされる。その後二宮町などでも盛んに生産された。西湘・湘南近辺で今なお「落花生」の看板をでかでかと掲げている商店をちらほら見かけるのはその名残りといえる。子供の時分、言っては何だがラッカセイ単品だけでこういくつもいくつも店舗が成り立っているのは一体全体どういう仕組みが隠されているものかと訝(いぶか)しく思っていたのだが、かつてはラッカセイが西湘地域の特産品だったことを鑑みれば腑に落ちるというもの。現在鎌倉土産として人気を博している「鎌倉まめや」も二宮町(のち茅ヶ崎市南湖に移転)でラッカセイの加工卸をしていた「豆のさがみや」という会社が母体である。妙においしいのもこれで納得。今なお神奈川県内でラッカセイの栽培を行っているのは秦野市。全国的には千葉県が一大生産地になっている。

いつも食べているあれが種子。

ラッカセイの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2019/05/16

#ラッカセイの発芽 茅ヶ崎市浜之郷 2019/05/16

ラッカセイの若葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/05/24

#ラッカセイの若葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/05/24

葉は四枚。夜間は閉じる。

ラッカセイの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

#ラッカセイの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイの花

花は蝶形花(ちょうけいか)と呼ばれるマメ科ならではの形状。花色は、濃い黄色。早朝に咲き、昼には咲き終わる。マメ科らしく長きに渡って次から次と花を咲かせてゆく。

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

#ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

#ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

午前中、日陰にあった花に太陽光が当たると、にわかに翼弁(前にせり出している左右の花弁)がぱかっと開いた。蕊を露出させて受粉作業に入ったか。

ラッカセイ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02

#ラッカセイ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02

ラッカセイの実

花は地上で咲くのに、実は土の中にできる、というにわかには信じがたいわけのわからないシステムを採用。虫や鳥に食われるのを嫌がったか。花が咲き終わると花柄(かへい)の基部に潜んでいた子房の部分がまるで根っこでも生えてきたかのごとく下に向かってにょきにょきと長く伸び(子房柄(しぼうへい)という)、ついには地面に突き刺さってそのまま更に地中へと潜(もぐ)ってゆく。子房柄の先端にあった子房は土中で膨らんで、これがラッカセイの実となる。落花して土中に実を生(な)らせるので落花生という。

ラッカセイの花後に長く伸びてきた子房柄 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/23

#ラッカセイの花後に長く伸びてきた子房柄 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/23

ラッカセイの地面に刺さった子房柄を引き抜いてみた 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/21

#ラッカセイの地面に刺さった子房柄を引き抜いてみた 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/21

ラッカセイの地中にできた若い実(を掘り起こしてみたもの) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/31

#ラッカセイの地中にできた若い実(を掘り起こしてみたもの) 茅ヶ崎市浜之郷 2019/07/31

子房柄は地面に達するまで延々と長く伸びるわけではさすがないようで、長くとも15cm程度で諦めて枯れる。地面に到達失敗する子房柄がたいへん多いため土寄せしてやると収穫量が上がる。広い畑で上手に育てれば一株から二百個近い豆が収穫できるかもしれない。

ラッカセイの花後に長く伸びたが地面に達せなかった子房柄 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

#ラッカセイの花後に長く伸びたが地面に達せなかった子房柄 茅ヶ崎市浜之郷 2019/09/21

ラッカセイの若い実を縦に二つに切ってみたもの 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/15

#ラッカセイの若い実を縦に二つに切ってみたもの 茅ヶ崎市浜之郷 2019/10/15

ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

#ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

#ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

土の中にコガネムシ(黄金虫)の仲間の幼虫(カブトムシ(甲虫)の幼虫と同形の小さいやつ)が潜んでいると莢実の殻をかじられ駄目になってしまうものが続出するので要注意。葉に食痕があらばコガネムシの成虫が寄り付いている疑い。

ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

#ラッカセイの収穫 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

ラッカセイの洗浄中の実 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

#ラッカセイの洗浄中の実 茅ヶ崎市浜之郷 2019/11/26

ラッカセイの実、つまりピーナッツは一般には一ヶ月くらい乾燥させてから煎ったものが食用に流通しているが、収穫後十日間ほどの限定的ながら生ラッカセイも密かに出回っている。九月下旬から十月にかけて、JA直売所(平塚市寺田縄・JA湘南あさつゆ広場、など)や農家直売所で手に入れられるだろう。生のままではなく、茹でるなどしてから食べる。神奈川県内有数のラッカセイの産地である秦野市では、塩茹でののち冷凍した「うでピー」(茹でピーナッツの意)の生産販売が8月下旬頃から行われている。しょうゆ味ではあるが「ゆでピーナッツ」(カモ井食品工業)がスーパーマーケットの菓子(ビールのつまみ)売り場で安価で売られており、ほくほくした茹でピーナッツの食感を気軽に味わうことができる。ちなみに茹で時間を短めにすると軽くさくさくとした食感になるのでサラダと合わせても良いかもしれない。

ラッカセイの食用に加工された実と中身の種子 2018/11/18

#ラッカセイの食用に加工された実と中身の種子 2018/11/18

玄関前だとか、妙なところにラッカセイの殻が一つ二つ落ちている怪現象に遭遇することがある。乾燥させるために畑などで放置していたものを盗んだか、あるいは誰かが餌として与えたものか、スズメ(雀)あたりが中の種子を食べた後に捨てた殻だろうと思われる。

ベランダに投げ込まれていたラッカセイの殻 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/16

ベランダに投げ込まれていた#ラッカセイの殻 茅ヶ崎市浜之郷 2018/11/16


#鎌倉広町緑地(畑)