ラッカセイ

落花生 マメ目/マメ科/ラッカセイ属 花期/7月 収穫期/9月~10月

食用改良種

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

南米原産という一年草。中国経由で日本へ入ってきたため、年寄りはいまだにナンキンマメ(南京豆)と呼ぶかもしれない。英名ピーナッツ(Peanut、ピーナツ)。湘南・鎌倉・三浦半島では市民農園などでよく栽培されている。夏の畑で見かける黄色いマメ科の花あらばそれがラッカセイ。蔓植物のように匍匐(ほふく)するものと、ダイズ(大豆)のように茎が直立する自立タイプがある。

ラッカセイ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/01

ラッカセイ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/08/01

明治時代(1868-1912)初期、日本でラッカセイを初めて栽培したのは大磯町国府の渡辺慶次郎とされる。その後二宮町などでも盛んに生産された。西湘・湘南近辺で今なお「落花生」の看板を掲げている商店をちらほら見かけるのはその名残りといえる。子供の時分、言っては何だがラッカセイ単品だけでこういくつもいくつも店舗が成り立っているのは一体全体どういう仕組みが隠されているものかと訝(いぶか)しく思っていたのだが、かつてはラッカセイが西湘地域の特産品だったことを鑑みれば腑に落ちるというもの。現在鎌倉土産として人気を博している「鎌倉まめや」も二宮町(のち茅ヶ崎市南湖に移転)でラッカセイの加工卸をしていた「豆のさがみや」という会社が母体だった。妙においしいのもこれで納得。今なお神奈川県内でラッカセイの栽培を行っているのは秦野市。全国的には千葉県が一大生産地になっている。

葉は四枚。

ラッカセイの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイの花

マメ科らしい形状の花を咲かせる。花色は、濃い黄色。早朝に咲き、昼には咲き終わる。

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

ラッカセイ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/02

午前中、日陰にあった花に太陽光が当たると、にわかに翼弁(前にせり出している左右の花弁)がぱかっと開いた。蕊を露出させて受粉作業に入ったか。

ラッカセイ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02

ラッカセイ 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2018/08/02

ラッカセイの実

花は地上で咲くのに、実は土の中にできる、というわけのわからないシステムを採用。花が咲き終わると柄(え)がにわかに長く伸び始め、花のあとに残った子房(膨らんで実ができる)が地面に落下するような状態に。柄は更に長く伸びて、子房は地面に突き刺さって土中に潜り、土の中で莢(さや)を作る。これがラッカセイの実である。落花して土中に実を生(な)らせるので落花生という。

ラッカセイの実、つまりピーナッツは一般には乾燥ものが流通しているが、収穫後十日間ほどの限定的ながら生ラッカセイも密かに出回っている。九月下旬から十月にかけて、JA直売所(平塚市寺田縄・JA湘南あさつゆ広場、など)や農家直売所で手に入れられるだろう。生のままではなく、茹でるなどしてから食べる。神奈川県内有数のラッカセイの産地である秦野市では、塩茹でののち冷凍した「うでピー」(茹でピーナッツの意)の生産販売が8月下旬頃から行われている。


鎌倉広町緑地(畑)

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