毛鴨の嘴 イネ目/イネ科/カモノハシ属 花期/7月 結実期/9月
学名/Ischaemum anthephoroides (Steud.) Miq.
自生種保護
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧II類」
ケカモノハシ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/19
砂浜に生える海浜植物で、多年草。よくありがちなイネ科の雑草といった姿なので一般には見向きはされないだろう。名は、花穂がカモ(鴨)の嘴(くちばし)に見立てられたもの。穂はふつうに一本にしか見えないがじつは二本が密着している。二本に分けてみたなら(柄(え)に弾力性がなく折れやすいので注意されたい)鳥の嘴に見えなくもないか。草丈は人の脛(すね)程度。
ケカモノハシ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/19
ケカモノハシ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/19
ケカモノハシ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17
ケカモノハシ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17
ケカモノハシの葉 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17
カモノハシは別種で、三浦半島のごく一部でのみ自生が確認されている希少種。
ケカモノハシの花
両性花。白いものがちょろっと出ているのは雌蕊で、雌花が咲いている状態。茶色っぽいものは雄蕊の葯(やく)で雄花が咲いている状態。雌性先熟(しせいせんじゅく)らしい。花序に毛が多いことを確認、それゆえの”ケ”カモノハシである。
ケカモノハシの雌性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17
ケカモノハシの雄性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17
ケカモノハシの二本に分かれる花序 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/19
ケカモノハシの実
完熟したものが翌年の夏まで残ることがある。触れると簡単にぼろぼろに崩れてしまうが。
ケカモノハシの完熟した実 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/09/24
ケカモノハシの去年の実 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/19
天神島臨海自然教育園、黒崎の鼻、藤沢市辻堂西海岸(辻堂浄化センター下)、汐見台海岸