イチハツ

一初、一八 クサスギカズラ目/アヤメ科/アヤメ属 花期/4月中旬~5月初旬
学名/Iris tectorum Maxim.

イチハツ 鎌倉市腰越 2021/04/12

#イチハツ 鎌倉市腰越 2021/04/12

園芸栽培されることがある、中国などを原産とする多年草(宿根草)。アヤメ(文目)の仲間で、一番最初に咲き始めるのでこの名があるという。現代の日本では1月からカンザキアヤメ(寒咲菖蒲)が、4月からはシャガ(射干)が咲いているけれど。江戸時代から既に栽培され、面白いものでは、茅葺屋根の棟(むね)に雨漏りを防ぐ目的で土の乗せてそこに植物を植えて根で固定する芝棟(しばむね)に利用されることがあった。古民家の屋根のてっぺんになんだか草が生えている、と思ったらこのイチハツである可能性。強風除けのおまじないともいわれるが、重さと根張りの棟固めで強風から屋根を守ることがある程度できたのだろう。英名ルーフアイリス(Roof iris、屋根に植えられるアヤメ)。

イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

#イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

ヒオウギ(檜扇)ジャーマンアイリスのような幅広の檜扇形の葉。

イチハツの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/03/16

#イチハツの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/03/16

イチハツの花

花弁(外花被片)の基部に、よく”鶏冠(とさか)状の”と表現されることが多いびらびらした突起が目立つことがイチハツの特徴。”ウミウシ(海牛)のよう”にも見える。花色は紫。白花もないではないが、見かけない。きれいに咲いている期間は意外と短く、見頃は4月下旬。

イチハツ 鎌倉市腰越 2021/04/12

#イチハツ 鎌倉市腰越 2021/04/12

イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

#イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

#イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

#イチハツ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

イチハツ 寒川町・自然観察の森 2021/04/27

#イチハツ 寒川町・自然観察の森 2021/04/27

イチハツ特有のびらびら 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15

#イチハツ特有のびらびら 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/04/15


東京都文京区・#小石川植物園(薬園保存園)、川崎市多摩区・#日本民家園(神奈川県指定重要文化財「旧清宮家住宅(きよみや-)」に芝棟=4月25日頃、同「広瀬家住宅」の芝棟はイワヒバ)

#円覚寺松嶺院(墓地への階段沿い、4月1日から「山野草と茶花」開門中)、#長谷寺、#大船フラワーセンター(和風庭園外)

#極楽寺(本堂の芝棟)、寒川町・#自然観察の森、#氷室椿庭園(花壇中央、間近では見れない)

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