針桐 セリ目/ウコギ科/ハリギリ属 展葉/3月下旬~4月上旬 花期/(7月中旬~下旬、)10月~11月上旬 結実期/11月下旬~1月
学名/Kalopanax septemlobus (Thunb.) Koidz. var. septemlobus
自生種
ハリギリ 秦野市渋沢 2024/08/23
主に丘陵地や低山の広葉樹林内に生える落葉高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。若い木の幹や枝に鋭利な棘(とげ、植物学では「刺」と表記される)があり、葉が天狗の団扇(うちわ)みたいな形をしていて、樹高10mを超える大樹に育つ。名は葉の形がなんとなくキリに似ていることに因むが、キリの仲間ではない。神奈川県内では高山(こうざん)を除いて全域に分布がある普通種。ハイキングコースを歩いていると実生(みしょう)の幼木にもよく出くわす、ありきたりな樹木である。
ハリギリ 秦野市渋沢 2024/08/23
ハリギリ(中央) 葉山町木古庭・瀧不動堂 2024/10/14
ハリギリ 葉山町木古庭・瀧不動堂 2024/10/14
#ハリギリ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
開花中の初秋のハリギリ 小田原市早川 2024/10/15
実がなった初冬のハリギリ 秦野市渋沢 2023/12/09
実がなった初冬のハリギリ 秦野市渋沢 2023/12/09
ハリギリの黄葉 横浜市金沢区・金沢自然公園 2020/12/15
熟した実が残った冬のハリギリ 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
熟した実が残った冬のハリギリ 二宮町・吾妻山公園 2021/01/21
葉は枝先に集中して付き、互生。五裂または七裂。よく見ると細かな鋸歯(きょし)がある。
ハリギリの幼木の葉 二宮町百合が丘 2024/05/25
カラスザンショウ(左)とハリギリ(右)の葉 茅ヶ崎市赤羽根 2022/06/30
#ハリギリの成木の幹(樹皮) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
#ハリギリの成木の幹(樹皮) 横浜市南区・横浜市こども植物園 2024/05/22
ハリギリの実生の幼木 藤沢市・遠藤笹窪谷 2018/04/10
ハリギリの幼木 藤沢市・遠藤笹窪谷 2018/04/10
幼木から若木の幹には開出した棘が目立ち、しばしば山菜として人気のタラノキ(楤木)と間違えられる。カラスザンショウ(烏山椒)にも棘がある。
ハリギリの幼木の幹 二宮町百合が丘 2024/05/25
ハリギリの幼木の棘 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
春の若芽はタラノキ同様食用にできる。
ハリギリの芽 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
ハリギリの芽 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
ハリギリの芽 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/04/06
ハリギリの展葉 平塚市/大磯町・高麗山公園 2018/03/31
ハリギリの花
高木の高所で上向きに咲くため、花見に絶望的な難あり。年によってろくずっぽ咲かないことも少なくない。従って、花はまともに見れやしないどころか、咲いていることに気づきさえしない。ありきたりな普通種でありながら正確な開花時期さえよくわからない始末である。どうやら真夏の前後どちらかに咲くらしいのだが、湘南・鎌倉・三浦半島では初秋に開花を見ると思われる。
#ハリギリ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
ハリギリ 小田原市早川 2024/10/15
ハリギリの実
ハリギリの実 秦野市渋沢 2023/12/09
横浜市栄区・横浜自然観察の森(ミズキの道14~15に高木)、横浜市南区・#横浜市こども植物園(薬草園の階段降り口に高木)
横須賀市・鷹取山公園(鷹取第一配水池前)、#大船フラワーセンター(森の小道=ベンチの北東向かい、ぎりぎり花も観察できる)、高麗山公園、二宮町・#吾妻山公園(野鳥の森に高木多い)