銀蘭 クサスギカズラ目/ラン科/キンラン属 花期/4月下旬~5月上旬
学名/Cephalanthera erecta (Thunb.) Blume
自生種稀少保護
ギンラン 秦野市 2021/04/24
雑木林の落ち葉(腐葉土)が堆積したやや明るい日陰に自生する、多年草。野生のランの一種。黄色い花を咲かせるキンラン(金蘭)の仲間で、白花を咲かせるもの。キンランとは、花色のみならず、サイズ感も結構異なっている。草丈は個体差大きく、茎だけなら数cmもないようなちっちゃなものから、良く成長したものなら花序も含めて30cmくらいのまずまず立派な高さとなる。概してキンランよりは小振り。湘南・鎌倉・三浦半島でも、丘陵地を覆った緑地などで希に見られる。生育地も個体数も決して多くはないが、それでも野山を頻繁に歩いている者にとっては比較的目にする機会の多い、見慣れたランの一つである。キンランがあるところにはギンランも生えていることが多い。
ギンラン 秦野市 2021/04/30
ギンラン 秦野市 2021/04/30
ギンラン 秦野市 2021/04/30
ギンラン 秦野市 2021/04/30
ギンラン 三浦市 2017/05/02
ギンランの中でも特に丸みが強い葉 横浜市緑区 2021/05/04
ギンランの花
直立一本茎の上部に花序を付ける。花色は白。花弁はぱっとは開かない、というよりほとんど開かない。唇弁(しんべん)の基部に明瞭な距(きょ、突起)あり。見頃はキンランよりほんの僅かに遅くて、ゴールデンウィーク(5月初旬)の頃。ギンラン目当てで野山を探せば、キンランは残念ながらピーク過ぎのものがほとんどである。ササバギンランとは同期。
花序を伸ばし始めたばかりのギンラン 三浦市 2017/05/02
ギンラン 秦野市 2017/05/04
やや小振りなギンラン 秦野市 2021/04/30
ギンラン 秦野市 2021/04/30
距が不明瞭だったらクゲヌマラン(鵠沼蘭)である疑い。花序のすぐ直下に長い葉がぴょーんぴょーんと左右に伸びていたらササバギンラン(笹葉銀蘭)。全体的な草姿(そうし)が貧相を極め、小さめな葉が二枚以下しかない、花は開き気味なものもある、であったなら希少なユウシュンラン(祐舜蘭)である可能性。黄色花はキンランである。
ギンランも、ササバギンランも見られるポイントだったのですね。
私は、今日四季の森公園で探してきます。