荒地花笠 シソ目/クマツヅラ科/クマツヅラ属 花期/6月~10月
学名/Verbena brasiliensis Vell.
外来種駆除
アレチハナガサ類=生態系被害防止外来種リスト「総合対策外来種」
アレチハナガサ 茅ヶ崎市萩園・相模川沿い 2018/07/10
南米原産の多年草で、バーベナの一種。帰化植物として、道端、河川敷、草原、荒れ地などどこにでも繁生(はんせい)する。地球温暖化に伴いその勢力はいよいよ拡大の一途を辿るだろう。草丈は背高で1mを超える。一本だけぽつりと生えていることはまずなく、よく群生する。湘南・鎌倉・三浦半島の人の手が加わった(造成地などの)草地、河川の土手、道路沿いで大量に見かけるのは本種。宅地周辺や公園で見かけるのは、より花がかわいらしく華やぐヤナギハナガサ(柳花笠)の可能性も。
アレチハナガサ 茅ヶ崎市萩園・相模川の土手 2018/07/10
アレチハナガサ 茅ヶ崎市萩園・小出川 2020/06/10
全体的にもっと細身でひょろひょろ、花も小さかったらヒメクマツヅラ(姫熊葛)、別名ハマクマツヅラ(浜熊葛)の可能性。
アレチハナガサ 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/08/06
アレチハナガサ 茅ヶ崎市西久保 2018/08/13
葉はこれといった特徴なし。葉柄(ようへい)はなく、茎を抱かない。うどんこ病に罹(かか)りやすいのか、葉の表面が白っぽくかさかさしていることも。葉の基部が茎を軽く抱いていればダキバアレチハナガサ(抱葉荒地花笠)、葉が茎を抱いて花がテマリ咲きしていたらヤナギハナガサ。
アレチハナガサの葉 茅ヶ崎市萩園・小出川 2020/06/10
アレチハナガサの葉 茅ヶ崎市西久保 2018/06/19
茎には稜(りょう、出っ張り)があり、断面はほぼ四角形(の辺が窪む)。中実(ちゅうじつ)。
中空(ちゅうくう)だったらヤナギハナガサの可能性。
アレチハナガサの茎の断面 茅ヶ崎市西久保 2018/06/19
アレチハナガサの花
小花の色は薄紫色ないしやや色褪せ気味の薄ピンク色といったところ。花期は夏だがこの限りでない。
アレチハナガサ 茅ヶ崎市西久保 2018/06/19
アレチハナガサ 横浜市戸塚区戸塚町・柏尾川 2016/07/11
ヤナギハナガサ 横須賀市・湘南国際村めぐりの森 2016/09/17
湘南国際村めぐりの森、寒川町・相模川、茅ヶ崎市・相模川