榊葛 リンドウ目/キョウチクトウ科/サカキカズラ属 花期/4月下旬~5月中旬 結実期/1月~3月
学名/Anodendron affine (Hook. & Arn.) Druce
自生種稀少保護
神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IA類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」

#サカキカズラの満開に近い花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29
海辺の樹林に生える常緑の蔓性の樹木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。分布は千葉県以西で、温暖な南方の地域に多い。どうも海に浮かぶ島嶼(とうしょ)が特に落ち着くご様子。伊豆諸島(東京都)にも分布あり。日当たりの良いまたは半日陰の林縁が好条件と思われるが、一時的にちょこっと木漏れ日が差す程度の暗い林内でも(花付きは悪くなるものの)生育できていた。名は、葉がサカキに似ている蔓植物の意。確かに似ている。現実的には大量に生えている近似種のテイカカズラ(定家葛)と生える場所から生え方から葉などの雰囲気からたいへん似通っていてとっても紛らわしいため、サカキカズラの開花時期(テイカカズラは蕾はあるがまだ咲いてはいない)に黄色っぽい花を頼りに探さなければ見つけ出すことは至難の業。花を付けるに至っていない小株などは(偶然たまたま目に留まりでもしない限り)発見はできない。神奈川県内ではなぜか東京湾に浮かぶ無人島(居住者がいないというだけで日中は年間20万人を超える数多くの観光客が押し寄せている)の猿島(さるしま)でだけ自生が確認されているかなりの希少種。『神奈川県レッドデータブック2022』によれば数株のみあるという。猿島で活動されている観光ガイド(猿島専門ガイド)の方によればおよそ令和時代(2019-)に入ってからは存在が確認できていなかったらしく、令和7年(2025)5月3日に私が見つけたものがうん年振りの再発見となった、とのこと。開花した大株が7株はあったろうか。三浦半島にはホウライカズラ(蓬莱蔓)なる希少な近似種も分布しており、花や実が付いてないと混同しかねないので注意が必要。蔓植物という意味ではフウトウカズラ(風藤葛)も似たような場所に数多く生えてはいるが、葉が違うので一目で除外できなければいけない。

冬の#サカキカズラ(白色矢印) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/01/04

ほぼ満開中の#サカキカズラ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

ほぼ満開中の#サカキカズラ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

ほぼ満開中の#サカキカズラ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

ほぼ満開中の#サカキカズラのサイズ感 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

開花中の#サカキカズラ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/04

サカキカズラが自生する猿島の全景 横須賀市・猿島 2025/05/07

サカキカズラが自生する猿島の林縁 横須賀市・猿島 2025/05/07

サカキカズラが生えているかもしれない猿島外周の北西面(立入禁止区域) 横須賀市・猿島 2025/05/07

アケビと混生したサカキカズラ 横須賀市・猿島 2025/05/07

林縁に垂れ下がった開花中のサカキカズラ(テイカカズラと混生) 横須賀市・猿島 2025/05/07

海に面した林内に生えた開花中のサカキカズラ 横須賀市・猿島 2025/05/07

ほぼ満開したサカキカズラ 横須賀市・猿島 2025/05/07

日当たりの良い林縁に生えたほぼ満開のサカキカズラ(白破線内、立入禁止区域) 横須賀市・猿島 2025/05/07

日当たりの良い林縁に生えたほぼ満開のサカキカズラ(白破線内、立入禁止区域) 横須賀市・猿島 2025/05/07

日当たりの良い林縁に生えたほぼ満開のサカキカズラ 横須賀市・猿島 2025/05/07

日当たりの良い林縁に生えたほぼ満開のサカキカズラ(立入禁止区域) 横須賀市・猿島 2025/05/07

日当たりの良い林縁に生えたほぼ満開のサカキカズラ(立入禁止区域) 横須賀市・猿島 2025/05/07

花期終盤の#サカキカズラ(白色矢印) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

花後に黄葉し葉が生え変わる#サカキカズラ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/16
葉は対生で、縁(ふち)は鋸歯(きょし)ない全縁(ぜんえん)。やや軟らかい革質(かくしつ)で、表裏共に無毛でつるつる。表側はやや光沢あり。葉身(ようしん)はテイカカズラより長い(胴長)。葉の裏側は、テイカカズラであれば細かな網状脈(もうじょうみゃく)まで明瞭に視認できるが、サカキカズラの網状脈は見えない。この違いが両者を見分ける決定打となる。遠目に眺めて赤色に紅葉した葉がまばらに混じって生えているように見えたらテイカカズラである。ホウライカズラは葉身の縁(ふち)がやや波打つ傾向。

#サカキカズラの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/01/04

#サカキカズラの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/02/16

#サカキカズラの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/08

#サカキカズラの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

サカキカズラの葉 横須賀市・猿島 2025/05/07

#サカキカズラの葉裏 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/02/24

サカキカズラの葉裏 横須賀市・猿島 2025/05/07

#サカキカズラの太陽に透かして見た葉裏の葉脈 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

参考)テイカカズラの網目状の網状脈までくっきり見える葉裏 横須賀市・猿島 2025/05/07

参考)赤い葉がちらほら混じるテイカカズラ 横須賀市・猿島 2025/05/07

参考)ホウライカズラの縁が波打つ葉 横須賀市/葉山町・乳頭山 2025/02/14
テイカカズラは葉をむしり取るなど傷を付けると白色の乳液を出すが、サカキカズラからにじみ出る汁気は透明。

サカキカズラの葉が脱落した痕に滲み出てきた透明な樹液 横須賀市・猿島 2025/05/07
新しい茎は無毛。テイカカズラの若い茎は有毛。茎には節ができる。

#サカキカズラの新梢 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

#サカキカズラの新梢 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

#サカキカズラの茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

サカキカズラの先端に近い茎 横須賀市・猿島 2025/05/07

#サカキカズラの茎 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

サカキカズラの先端に近い茎の節 横須賀市・猿島 2025/05/07

#サカキカズラの茎の節 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/07

#サカキカズラの茎の節 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/02/24

#サカキカズラの太い幹 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/01/04
サカキカズラの花
テイカカズラより少し早咲き。テイカカズラが蕾を成長させている最中(さなか)に、サカキカズラは満開に至る。同時期に海辺に多く生えるマサキ(柾)も紛らわしい姿の蕾をたくさん立ち上げていてややこしい。

#サカキカズラの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/01/04

#サカキカズラの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/02/16

#サカキカズラの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/05

#サカキカズラの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/05

#サカキカズラの蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/17

参考)サカキカズラの花時に見られるテイカカズラの蕾 横須賀市・猿島 2025/05/03

参考)サカキカズラの花時に見られるマサキの蕾 横須賀市・猿島 2025/05/07

参考)サカキカズラの花時に見られるマサキの蕾 横須賀市・猿島 2025/05/03
茎頂部(けいちょうぶ)ないし茎頂に近い葉腋(ようえき)から柄(え)を伸ばして花を咲かせる。花序はテイカカズラより大きく、立派なものは円錐形(えんすい-)に、やや潰れ気味なものは半球形(ドーム形)のこんもりした姿になる。咲き始めたかと思ったらものの三日前後でほぼ満開に至った。ジャスミンに似たような爽やかな芳香がうっすらある。

#サカキカズラの開花直前の蕾 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラの満開に近い花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラの満開に近い花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラの満開に近い花序の軸 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラのほぼ満開の花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラのほぼ満開した大きな花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

サカキカズラの開花し始めた花序 横須賀市・猿島 2025/05/03

サカキカズラのほぼ満開の花序 横須賀市・猿島 2025/05/07

サカキカズラのほぼ満開の花序 横須賀市・猿島 2025/05/07

サカキカズラのほぼ満開の花序 横須賀市・猿島 2025/05/07

サカキカズラのほぼ満開の花序 横須賀市・猿島 2025/05/07
どうやら小花すべてが同時に満開することはなく、咲き遅れていた小花が開く頃には先んじて咲いていた小花が早々と傷み始めてしまうようである。

#サカキカズラの傷み始めた花序 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/04
花弁(学術的には花冠裂片という)は五枚(同じく五個という)で、強く捩(ねじ)れる。花色は黄色、というのが本種の大きな特徴。類似する黄花はないので、花が開いてしまえば一目瞭然で本種とわかる。但し、やや遠くの林縁で咲いているサカキカズラの黄花は、クスノキ(楠)やスダジイ(須田椎)、タブノキ(椨)といった樹木の萌えた新緑や花が咲いている風景に溶け込んでしまいまったく目立たない。小花の花径は1cm弱~1.5cm強。毛のように見える白色の突起が多い。

#サカキカズラの小花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラの小花 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

#サカキカズラの小花径 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/04/29

サカキカズラの小花 横須賀市・猿島 2025/05/07

#サカキカズラの咲き終わり 鎌倉市・大船フラワーセンター 2025/05/16
猿島(5月上旬遅く、猿島パンフレット(島内マップ、PDF) ※現地で紙製パンフレットは配布していない、令和7年(2025)現在「乗船料往復1,500円+入園料500円」必須=ゴールデンウィークの混雑日は乗客乗り込み次第即出航・料金同じ、令和7年(2025)現在 平成29年(2017)発生の土砂崩落事故を受けて立入禁止箇所多い・島の外周はほぼ一切探索できない、国指定史跡「東京湾要塞跡 猿島砲台跡」または横須賀市立の都市公園「猿島公園」として法令で”立入禁止区域に立ち入ること”および”木竹の伐採や植物を採集すること”は禁止されている・罰則あり)、#大船フラワーセンター(4月末、グリーンハウス入口の自動販売機東隣に来歴不明の古株=コンテナ植え(根は突き抜けているかもしれない)で株元の幹は人の手首ほどの太さあり、夏はミストシャワー吹出し口が設置されてしまうため近づけない、令和7年(2025)結実せず)
静岡県伊東市・伊豆高原・八幡宮来宮神社(国指定天然記念物「八幡野八幡宮・来宮神社社叢」(やわたのはちまんぐう きのみやじんじゃ しゃそう))
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
テイカカズラ
ホウライカズラ
フウトウカズラ
サカキ
サカキカズラとかの さし木とか、、もっての外だす。
いろんな意味で危なすぎるし、情報元のこちらさんにも迷惑かけるのも あれなんで。
サカキカズラの ケセランパサラン(産地不明)は今度、南の方から20粒ほど送られてくるので
ダメ元で植えてみますよ。花の香はバニラっぽいとか?
猿島のサカキカズラの花の観察は 良く見つかりましたね
フラセンで目を養ったり辛抱強く探した結果だったんですね、凄い。
ラピュタやフリーレンのコスプレイヤーが多そうですね ゲンナリ。
神奈川のサカキカズラも トビカズラもレアすぎるし 認知度も低すぎるね。
午後にトビカズラを観察してきました 烏賊の口みたいでニオイも独特
近くに トウオガタマが咲いてて清貧な花とほのかな香りに癒し。
オオイタビ(釣鐘型)の口が開いてるの見忘れた!
ジャカランダは 土日で行ける時、いつだろう。
補給廠のセイヨウミヤコグサは 何度か見に行きましたが
草刈り手入れが頻繁過ぎて 何か無理っぽいですね。
数年前なら(イベント使用なくて)ボウボウで見れたのかも、、。
極端なんだよ全くもう
クララが立ったでお馴染みの南区のクララも去年から草刈りが頻繁になって
風前の灯です トホホ。