マサキ

柾、正木 ニシキギ目/ニシキギ科/ニシキギ属 花期/5月中旬~6月 結実期/12月~1月中旬
学名/Euonymus japonicus Thunb. var. japonicus

自生種改良種

マサキ 茅ヶ崎市白浜町 2018/06/04

#マサキ 茅ヶ崎市白浜町 2018/06/04

海に近いところの林に自生する常緑の低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。人目に触れるのは湘南海岸砂防林(湘南地区の砂浜と国道134号線の間に設けられた人工林)や、昭和時代(-1989)に人家の生垣として植えられたものがほとんど。密生させすぎるせいか”うどんこ病”などに罹(かか)ているものも多く、生垣に用いるのはサンゴジュ(珊瑚樹)同様賛同できない。園芸品種も含めて、変種多い。うっかりサカキ(榊)と呼び間違えないようにしたい。

実がたくさんなったマサキの生垣 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

実がたくさんなった#マサキの生垣 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

実がたくさんなったマサキの生垣 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

実がたくさんなった#マサキの生垣 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

マサキの葉 藤沢市鵠沼河岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

#マサキの葉 藤沢市鵠沼河岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

マサキの葉 藤沢市鵠沼河岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

#マサキの葉 藤沢市鵠沼河岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

うどんこ病に罹ったマサキの生垣 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/05

うどんこ病に罹った#マサキの生垣 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/05

葉に黄色っぽい斑(ふ)が入るもの、若葉全体が黄色になるものなど、人為的に改良された様々な品種があるが、(園芸種はきりがないので)本頁ではいずれもマサキとして扱う。

マサキ(斑入りの園芸種)の葉 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

#マサキ(斑入りの園芸種)の葉 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

海に面したところに生えるマサキは葉が明らかに大きく丸く育つなどの特徴が表れることから、カイガンマサキ(海岸柾)やマルバマサキ(丸葉柾)などと呼ばれることも。鋸歯(きょし)は不明瞭。※本頁では明確な特徴あるものを除いて区別しない。

マルバマサキの葉 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

#マルバマサキの葉 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

丘陵地の林床にはツルマサキ(蔓柾)が分布。

マサキの花

蕾が目立つようになってからしばらくたって、ネズミモチ(鼠黐)の次に咲く。両性花。

マサキの蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2018/05/25

#マサキの蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2018/05/25

マサキの蕾 鎌倉市扇ガ谷 2018/06/02

#マサキの蕾 鎌倉市扇ガ谷 2018/06/02

マサキ 茅ヶ崎市白浜町 2018/06/04

#マサキ 茅ヶ崎市白浜町 2018/06/04

マサキ(斑入りの園芸種) 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

#マサキ(斑入りの園芸種) 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

マサキ(斑入りの園芸種) 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

#マサキ(斑入りの園芸種) 藤沢市・辻堂海浜公園 2018/06/26

マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

#マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

#マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

#マルバマサキ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2018/07/02

マサキの実

真冬になると蒴果(さくか)が裂開し、中から鮮やかな朱色の仮種皮(かしゅひ)に包まれた種子が顔を出す。蒴果は本当はぱかっと開いてタネを完全に露出させたいのではないかと思うが、海辺に多いせいかなかなか乾燥しない蒴果はうまく裂開せず、タネが少しだけ舌を出す”てへぺろ”状態の中途半端な姿にとどまっていることが多い。

マサキの(やたら赤い)裂開直前と思しき実 葉山町長柄 2020/12/22

#マサキの(やたら赤い)裂開直前と思しき実 葉山町長柄 2020/12/22

マサキの実 茅ヶ崎市柳島の砂防林 2016/12/08

#マサキの実 茅ヶ崎市柳島・湘南海岸砂防林 2016/12/08

マサキの実 茅ヶ崎市柳島の砂防林 2016/12/21

#マサキの実 茅ヶ崎市柳島・湘南海岸砂防林 2016/12/21

マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

#マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

#マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

#マサキの実 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/08

マサキの実 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

#マサキの実 三浦市・三浦海岸 2023/01/20

朱色の仮種皮の中には白色の種子が一個ないし二個入っている。

マサキの実と種子 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/09

#マサキの、朱色の皮を剥きかけた種子と、完全に剥いた白色の種子 藤沢市鵠沼海岸・湘南海岸砂防林 2019/01/09

なお生垣として植えられたマサキは強烈に刈り込まれており、花や実は観察できないことがほとんど。

実が似るといわれるマユミ(真弓)は落葉樹。冬には葉を落として細い枝と実だけになっているので、両者を見間違えることはないだろう。


毘沙門海岸、#湘南海岸砂防林(人工植樹林)、#花菜ガーデン(温室とキッズファーム間にキンマサキ生垣)

ツルマサキ

蔓柾、蔓正木 ニシキギ目/ニシキギ科/ニシキギ属 花期/5月中旬~6月 結実期/12月~1月中旬

自生種

ツルマサキの葉 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

ツルマサキの葉 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

蔓性のマサキで、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。林の中に自生する。日陰の林床には葉の姿がそっくりなテイカカズラ(定家葛)があるのでしっかり見分けられるようにしたい。

ツルマサキ 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/30

ツルマサキ 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/30

ツルマサキの葉は、鋸歯がある。茎は緑色。

ツルマサキの幼木の葉 鎌倉市・葛原岡ハイキングコース 2017/02/28

ツルマサキの幼木の葉 鎌倉市・葛原岡ハイキングコース 2017/02/28

ツルマサキの幼木の葉 鎌倉市・葛原岡ハイキングコース 2017/02/28

ツルマサキの幼木の葉 鎌倉市・葛原岡ハイキングコース 2017/02/28

ツルマサキ 鎌倉市・散在ガ池森林公園 2017/06/14

ツルマサキ 鎌倉市・散在ガ池森林公園 2017/06/14

ツルマサキの枝と葉 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの枝と葉 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの葉 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの葉 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの花

ツルマサキの実

マサキ同様の実がなるが、実付きは悪く、妙に小さいことも。実が裂けて中から種子が飛び出そう‥で飛び出ない、という見ていてもやもやする状態を維持するのもマサキと同じ。

ツルマサキの実 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの実 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの実 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25

ツルマサキの実 横須賀市・鷹取山公園 2018/10/25


横須賀市・鷹取山公園(「東屋~摩崖仏」間の小ピーク階段脇、展望台入口階段脇)、観音崎公園(北門第2砲台跡~戦没船員の碑、など)

葛原岡ハイキングコース(天柱峰)、散在ガ池森林公園(南側入口から入って馬の背の小径沿い・「富士山が見えます」看板付近、6月上旬)、高麗山公園、蘆花記念公園中央広場(山際)、二宮町・吾妻山公園

厚木市・神奈川県自然環境保全センター(K9)