釣船草 ツツジ目/ツリフネソウ科/ツリフネソウ属 花期/9月 結実期/10月下旬~11月
学名/Impatiens textorii Miq.
自生種保護
ツリフネソウ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/09/25
林内のやや湿った場所や湿地周辺に生える一年草で、よく群生する。野草にしては大型で、人の腰の高さくらいまで伸びる。奇妙な形状をした花が特徴的。湘南・鎌倉・三浦半島では三浦丘陵周辺の土がべちゃついた谷戸(やと)で比較的多く見られたが、生息地を減らしている印象。
池畔の湿地に群生したツリフネソウ 茅ヶ崎市・清水谷 2016/09/25
ツリフネソウ、黄色花はヤブツルアズキ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/19
ツリフネソウ 横浜市緑区・四季の森公園 2023/10/12
ツリフネソウ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/19
ツリフネソウの葉 茅ヶ崎市・清水谷 2016/09/09
#ツリフネソウの秋(結実期)の葉 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
成人男性の大きな中指程度の巨大イモムシ(芋虫)が付いていることがあるので注意したい。
ツリフネソウの茎にしがみついて休んでいたベニスズメの幼虫 茅ヶ崎市・清水谷 2019/10/10
小学校の花壇でよく見かけたホウセンカ(鳳仙花)は東南アジア原産のツリフネソウの仲間。
ツリフネソウの花
花は葉よりも上部で咲く。
ツリフネソウ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/19
ツリフネソウ 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/19
花の後ろっ方に距(きょ)と呼ばれる突き出しあり。くるりんと丸まる。
ツリフネソウの距 茅ヶ崎市・清水谷 2017/09/19
近似種にキツリフネ(黄釣船草)あり。隠れるように葉の下で咲き、花色は黄色、距は完全には丸まらない、といった違いあり。
ツリフネソウの実
サツマイモ(薩摩芋)の芋くらいの形状にふっくら膨らんだら完熟。熟しても暗紫色を帯びるがほぼ緑色でつやつやでぷりぷり感を維持したまま。この実に何らかの力が加わるとそれをきっかけに果皮が一瞬にしてぱちんと力強くカールして中に収めていた黒色の種子を遠くに弾き飛ばす。ホウセンカの実と同様の運動をする。
ホウセンカの実、人為的に手でつまんで弾けさせたため種子を飛ばしそこなったもの 茅ヶ崎市行谷 2018/10/20
#ツリフネソウの熟した実(膨らんでいる方) 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
#ツリフネソウの種子を弾き飛ばし終わった実(白色は種子に栄養を送っていた台座) 秦野市・葛葉緑地 2019/11/10
横浜市緑区・四季の森公園(あし原湿原=キツリフネも、しょうぶ園)、横浜市戸塚区・#俣野園
森戸川源流、鎌倉市十二所・二階堂・吉沢川上流、鎌倉中央公園、鎌倉広町緑地(小竹ヶ谷、竹ヶ谷、移入)、清水谷(池西側や湿地に多く群生)
茅ヶ崎市行谷(寒川町岡田隣接の田んぼ周辺の藪に)