オニシバ

鬼芝 イネ目/イネ科/シバ属 花期/7月~9月

自生種稀少保護

神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧II類」

オニシバの雌性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの雌性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

海辺の砂浜に生える海浜植物で多年草。芝生のシバの仲間だが花穂が大きくごついので名前に鬼が冠されているという、が、小型植物なので鬼っぽさは感じないだろう。芝生のようにびっしり群生することはなく、地下茎を伸ばしてぱらぱらとまばらに生える。草丈は人の足首まで。ぱっと見は小さなササ(笹)が生えているかのよう。

オニシバ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバ、左上の葉はハマニガナ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバ 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

葉はさほど硬くはないのだが、先端がちくりと刺さって痛いことがある。枯れた葉も落ちることなく残り、この葉先もまた人に刺さる。

オニシバの葉 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの葉 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

神奈川県の砂浜は漁港の防波堤建設で潮流が変わるなどして砂の流出が著しく、砂浜の減少が長らく問題になっている。これに追い打ちをかけているのが地球温暖化に伴う悪天候の激化。砂浜の砂は猛烈な台風等に伴う強風によって飛散し、内陸側にばかり積みあがってしまう現象が顕著となっている(海浜植物が生えていた場所の砂が失われる、あるいは生えていた海浜植物の上に大量の砂が堆積して埋もれてしまう)。そして、これらを解消するための、砂浜に巨大重機が入り込んで砂を搬入運搬する公共工事が続いている(重機が海浜植物を踏み潰して走行する、ショベルカーが海浜植物もろとも掘る)。つまりは、海浜植物が安定して生息できる砂浜が失われており、オニシバなどは減少の一途を辿っている。昨今は一部地域で海浜植物の保護が行われているため、オニシバなどはその地点でのみ見られるような現状。そこには多いが、ほんの少し離れた箇所にはまったく生えていない、という奇妙な状況を生(う)んでいる。自然というよりは、最早人が野良で栽培しているような生息状況といえるか。加えて、バーベキュー客などによる踏みつけも減少要因に挙げられる。オニシバなどは誰がどう見てもつまらない雑草でしかないので、その上を歩く、荷物を置く、テントを張る、パラソルを突き刺すなどの行為も、じんわりと分布数の減少に拍車をかけている。

オニシバの花

両性花で雌性先熟(しせいせんじゅく)らしい。もしゃもしゃした白っぽいのがにょろにょろ出ていたらそれが雌蕊で、雌花が咲いている状態。花糸(かし)に繋がれた白色の葯(やく)が飛び出ていたら雄蕊で、雄花が咲いている状態。

オニシバの雌性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの雌性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの雄性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの雄性期 茅ヶ崎市・汐見台海岸 2018/07/17

オニシバの実

オニシバの完熟した実 茅ヶ崎市・汐見台海岸 20118/09/24

オニシバの完熟した実 茅ヶ崎市・汐見台海岸 20118/09/24


茅ヶ崎市汐見台

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