ミゾホオズキ

溝酸漿、溝鬼灯 シソ目/ハエドクソウ科/ミゾホオズキ属 花期/4月下旬~10月

自生種稀少保護

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

自然豊かな山野の、べちゃついた湿地など水辺に生える多年草。名前にあるミゾは水路のこと。実がすこし膨らみはするが、似てはいないのでどこが(ナス科の)ホオズキに見立てられたのかはよくわからない。草丈は人の膝(ひざ)より下で、横に横にもしゃもしゃと群落が広がってゆく。神奈川県内では相模川以西に偏って自生し、以東にはほとんどない。湘南・鎌倉・三浦半島で遭遇する機会ほぼなし。鎌倉の寺境内には池が多いのでそのほとりに(花期が長いことからも)植えられていても良さそうなものだが見かけない。

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキの葉(萼の残骸に見えるものは若い実) 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキの葉(萼の残骸に見えるものは若い実) 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

葉がやや長めに感じられたら高山植物のオオバミゾホオズキ(大葉溝酸漿)である可能性。神奈川県内に自生なし。もし民家の庭などで栽培されているものあらば外来種メカルドニア(Mecardonia)か。ホームセンターなどで市販されているらしい。

ミゾホオズキの花

シソ目にありがちなノウゼンカズラ(凌霄花)のような筒状の花で、花冠裂片はぱっと開く。ただし花径は1cmもない、ぎりぎり観賞に足る程度の小振りな花。花色は明るく爽やかな(レモン色に近い)黄色。かわいらしいと感じられるのではないか。

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03

ミゾホオズキ 中井町・厳島湿生公園 2019/08/03


東京都八王子市・高尾山、横浜市泉区・#天王森泉公園(野の花苑の水路)

厚木市・神奈川県自然環境保全センター自然観察園、秦野市・#葛葉緑地、中井町・厳島湿生公園(北窪自治会館口から階段を下りて左側の池との境目、モウソウチクの竹林下の木道沿い、など)

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