カボチャ

南瓜 ウリ目/ウリ科/カボチャ属 花期/5月~8月 旬/9月~12月
学名/Cucurbita spp.

食用改良種

カボチャの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

#カボチャの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

中南米原産の一年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。カボチャ主に、ニホンカボチャ(日本南瓜)、セイヨウカボチャ(西洋南瓜)、ペポカボチャ(ぺぽ南瓜)、の三系統がある。カボチャが日本に伝わったのは戦国時代、ポルトガル人がカンボジア(Cambodia)の野菜としてもたらしたといい、カボチャはポルトガル語でカンボジアを意味するカンボージャ(Camboja)に由来する。以来、日本国内で伝統的に栽培されてきた品種群をニホンカボチャという。皮がぼこぼこした変な形をしたものが多い。甘みが弱めで、さっぱりした味わい。対して、江戸時代(-1867)末期にアメリカから入ってきた品種群をセイヨウカボチャという。甘くてほくほくとした食感からクリカボチャ(栗南瓜)とも。現在スーパーマーケットでふつうに売られている、形がやや扁平で、皮が緑色で、果肉は黄色からオレンジ色をしているカボチャはセイヨウカボチャ(クリカボチャ)である。これらを英語でカボチャスクワッシュ(Kabocha Squash)ないし単にスクワッシュ(転訛してスカッシュ ※インドアテニスのようなスポーツであるスカッシュや飲み物のレモンスカッシュと同音、「押し潰れる」の意)という(パンプキンではない)。ペポカボチャは、ペポ種ともいわれ、ハロウィン(10月31日)が近づいてくるとよく目にするようになる、皮が鮮やかなオレンジ色をした、現在は基本的には食用にしない、観賞用ないし飼料用のカボチャである。ジャック・オー・ランタン(Jack-o’-Lantern)に加工されるようなカボチャがペポカボチャ。英語でパンプキン(Pumpkin)といったらこのペポカボチャのことをいう。従って、普段我々が食べているカボチャはパンプキンではなく、スクワッシュである。カボチャは中国経由で日本へ入ってきたともされ、別名ナンキン(南京)。神奈川県内では、農家の畑でも市民農園でも小規模ながらよく栽培されている。

カボチャ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

#カボチャ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

カボチャ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

#カボチャ 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

カボチャの葉 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

#カボチャの葉 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

カボチャの葉 寒川町田端 2018/10/15

#カボチャの葉 寒川町田端 2018/10/15

カボチャの花

大輪で黄色。一日花で、萎(しぼ)むのがやたら早い。きれいに開いている花を見られるのは早朝のみである。6月が盛りか。

カボチャの雄花 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

#カボチャの雄花 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

カボチャの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

#カボチャの雄花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/19

花のすぐ下にある子房が膨らんでいれば雌花。

カボチャの雌花 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

#カボチャの雌花 茅ヶ崎市堤 2017/08/27

カボチャの雌花 寒川町田端 2018/10/15

#カボチャの雌花 寒川町田端 2018/10/15

カボチャの咲き終わった雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/07 12:50

#カボチャの咲き終わった雌花 茅ヶ崎市浜之郷 2018/06/07 12:50

カボチャの花はクロウリハムシ(黒瓜葉虫)の仲間にかじられて傷むことが多い。

カボチャの実

カボチャは三浦半島で盛んに栽培されており、特産ブランド「三浦かぼちゃ」(「こだわりかぼちゃ」「三浦こだわりかぼちゃ」とも)として出荷。畑でしっかり完熟させてから収穫される。主力はほくほくした食感が楽しめる西洋カボチャの’みやこ’という品種。スーパーマーケットで売られているよく見る感じのあのカボチャは、西洋カボチャの昭和39年(1964)に誕生した’えびす’という品種である。

カボチャの実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/20

#カボチャの実 茅ヶ崎市浜之郷 2018/07/20

カボチャ1/4個を買うときは、タネが大きくふっくら膨らんでいて、切断されたタネに黒色の輪っかがあるもの(よく成熟した実)を選ぶ。

北海道産カボチャ('恋するマロン') 2020/09/10

北海道産#カボチャ(’恋するマロン’) 2020/09/10

カボチャの実の皮に見られる黄色い部分はグラウンドマーク(転訛してグランドマーク)と呼ばれる、地面に接していた部分。カボチャの実は地面に転がった状態でなるので、地面に接していて日光が当たらなかった部分は緑色ではなく黄色くなるという性質による。傷んでいるとか、汚らしいとか、不味いとか、そういった否定的な要素を含むものではまったくない。なおこの黄色が(レモン色や緑色を帯びた明るい黄色ではなく)色濃く、オレンジ色っぽくなっているものの方が良く熟しているので甘くておいしい。なお皮がつやつやてかてかしているのは、出荷時に”磨き機”で磨いて見栄え良くなるように仕上げているため。

北海道産カボチャ('恋するマロン')の皮 2020/09/10

北海道産#カボチャ(’恋するマロン’)の皮 2020/09/10

夏野菜なので収穫は主に夏であるが、ふつうは収穫後に一ヶ月以上乾燥・追熟させてから食べる。ほくほくして甘みが増すという。但し追熟させるとべちゃべちゃした食感になる品種もある模様。旬は秋である。が、現在カボチャは世界中から輸入されているので、おいしいカボチャは通年手に入る。

パンプキンと呼ばれるカボチャを模したハロウィンの展示物(作り物) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/05

パンプキンと呼ばれるカボチャを模したハロウィンの展示物(作り物) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/05

パンプキンと呼ばれるタイプのカボチャ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06

パンプキンと呼ばれるタイプの#カボチャ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06

鎌倉市・大船フラワーセンターではハロウィンに併せて九月下旬から「びっくり!おばけカボチャ展示」と称してたくさんの巨大カボチャを芝生広場に設置。小さな子供のおもちゃとして人気を博している。茨城県常陸大宮市産のアトランティックジャイアントと呼ばれているカボチャとのこと。本物の(生ものの)カボチャゆえに、設置から日数がたつと徐々に数が減っていってしまう。

びっくり!おばけカボチャ展示 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06

びっくり!おばけカボチャ展示 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/10/06

フォローする