横綱刺亀 昆虫/カメムシ目/サシガメ科/ヨコヅナサシガメ属 成虫期/4月下旬~7月
学名/Agriosphodrus dohrni (Signoret, 1862)
危険外来種駆除
ヨコヅナサシガメの羽化直後 鎌倉市・円覚寺・ハクウンボクの幹に 2018/04/22
中国などが原産のカメムシ(亀虫)の一種。名は、腹部周辺の柄(がら)が、横綱が土俵入りする際に締める注連縄状の太い綱(これこそを横綱という)に似ていることから。体色は黒。ただし、脱皮直後は赤。正月飾りのイセエビ(伊勢海老)ばりに真っ赤っかなのであまりにも気色悪くて美しくて人目に留まる。肉食で、他の虫を捕えて体液をちゅうちゅう吸う。無暗に触ると刺されることも。
ヨコヅナサシガメの成虫 鎌倉市・円覚寺・ハクウンボクの幹に 2018/04/22
ヨコヅナサシガメの成虫と群れる幼虫 茅ヶ崎市浜之郷・ヤナギの幹に 2020/04/19
草取り中、
手の甲に「アシナガバチ」に刺されたような痛みが走った。
探索したところ、
生き物とは思えないような「メタリカルな異形の昆虫」を見つけた。
Web 検索によって、
サシガメ(刺亀)科の「横綱刺亀」という種が判明した。
カメムシの一種で肉食(細長い口吻を突き刺して、体液などを吸汁)。
その幼虫(樹木の亀裂内に集団越冬)や
脱皮直後(正月飾りの伊勢海老ばりに真っ赤っか)の形態も見たことがあった。
改めて現場を確認したところ、
発見した直下には「もぬけの殻」状態のオサムシが転がっていた。
痛い思いはしたが、
捕食対象は「樹上にいる毛虫、芋虫の類」が主とのことなので、
ありがたい存在(生物農薬)として駆除をしないことにした。
マダニや(デング熱)蚊の問題もあるので、これを契機に「肌を露出しての草取り」はやめた。