ムスカリ

クサスギカズラ目／クサスギカズラ科／ムスカリ属　花期／3月中旬～4月旬
学名／Muscari spp.

外来種改良種駆除

#ムスカリ　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/03/27

園芸栽培されるヨーロッパを原産とする球根性の多年草で、ムスカリ属に分類される植物の総称。あまり意識して違いを観察したことはないと思うが、複数種あるらしい。流通しているのは主にルリムスカリ（瑠璃むすかり、Muscari botryoides (L.) Mill.）とのこと。英名グレープヒヤシンス（Grape hyacinth、ブドウヒヤシンス）。確かにヒヤシンスは属は違えど同じクサスギカズラ科に分類される植物で、サイズ感はまったく異なるも風貌はよく似ている。ホームセンターの園芸コーナーでは秋植え球根が、年明けからは芽出し球根のポット苗が安価で売られており、民家の庭や公園花壇、寺境内などで広く栽培されている。ある程度日当たりある場所に植えておけば勝手に毎年花を咲かせてくれるだろう。またこぼれダネで増えるようで、河川土手などに逸出と思われるものが多数帰化してしまっている。『神奈川県植物誌2018』はルリムスカリの項で、”『神植誌 88』では「観賞用に栽培されているものが逸出している」とされるが、その後、野外で広まる様子がなく今後も野生化はしないと思われる”、と述べている。※本頁では細かな種類を問わずムスカリとして総称する。

#ムスカリ　平塚市・花菜ガーデン　2023/03/22

雑草カラスノエンドウと混生した#ムスカリ　鎌倉市・大船フラワーセンター　2019/03/27

#ムスカリ　横浜市戸塚区・俣野別邸庭園　2020/03/16

#ムスカリ　横須賀市・衣笠山公園　2017/04/15

#ムスカリ　平塚市・花菜ガーデン　2023/03/22

秋植え球根といいながら、素直に秋に植えてしまうと（あるいは、植えっぱなしで放置していると）葉がだらしなく長く伸びてじつに見栄えが悪くなる。ムスカリ本来の姿ではあるかもしれないが、観賞に向かない。あまり好ましからざるも、冬の前後に葉を1cmくらいだけ残して刈り込んでしまう（葉切りを行う）のも手。葉が長く伸びてしまわないためには、球根を植える時期を遅らせる（12月に入ってから植える）のが良い。