団扇銭草 セリ目/ウコギ科/チドメグサ属 花期/5月?~12月上旬
学名/Hydrocotyle verticillata Thunb. var. triradiata (A.Rich.) Fernald
外来種駆除
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」
#ウチワゼニクサの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/08
観賞用の水草として日本に入ってきた北米原産の常緑の多年草。日当たりが良くて流れが遅い浅い水辺に生える湿生植物または抽水植物。連濁(れんだく)してウチワゼニグサとも。ウチワゼニゴケ(団扇銭苔)は誤称。別名タテバチドメグサ(楯葉血止草)。日本における流通名としてウォーターコイン、ウォーターマッシュルームとも。葉の見た目がかわいらしく、栽培は極めて平易。けと土などに一節挿して水さえ切らさなければ、発根し、ひと夏で小群落を形成するくらいにみるみる爆増するだろう。加えて耐寒性も高いため、真冬でも枯れることなく葉を付けたまま越冬できてしまう。これが投棄されたのか何なのか、河川などに逸出帰化しており、神奈川県内では目撃例が急激に増えている。ミズキンバイ(水金梅)などの日本在来の希少な水草の生育地に入り込めば絶滅に追い込むだけの能力を備えているかもしれない、ナガエツルノゲイトウ(長柄蔓野鶏頭)やシマツユクサ(島露草)・カロライナツユクサ(かろらいな露草)あたりに引けを取らない侵略的外来種であろうと思われる。直ちに特定外来生物に指定し流通を規制することが望ましいが、そのような動きは見られず、初夏にホームセンターの園芸コーナーへ行けばふつうに売っているのが現状。全草無毛。軟らかいので葉柄(ようへい)や花茎(かけい)はくねくね曲がりやすい。
#ウチワゼニクサ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/08/01
池近くに生えたウチワゼニクサ 横浜市金沢区・金沢自然公園 2024/06/27
河川に帰化したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川・鳥井戸橋 2024/08/05
河川に帰化したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川 2024/08/05
河川に帰化したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川・石原橋 2024/08/05
河川に帰化したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川 2024/08/05
河川に帰化したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川 2024/08/05
真冬の河川に逸出したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市下町屋・千ノ川 2024/01/04
真冬の河川に逸出したウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷・千ノ川 2024/01/04
#ウチワゼニクサの鉢植え 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/08
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/13
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/11
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/31
長い茎が地表を匍匐(ほふく)し、節々から根と葉を出す。葉は、葉身のほぼ真ん中に葉柄が付く楯状葉(じゅんじょうよう)。ハス(蓮)の葉を小さくしたような姿。直径6cm余り。オンブバッタ(負飛蝗)がよく食害する。
#ウチワゼニクサの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/11
#ウチワゼニクサの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/08
ウチワゼニクサの葉裏 横浜市金沢区・金沢自然公園 2024/06/27
#ウチワゼニクサの匍匐茎と節からの発根 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/31
ウチワゼニクサの花
節から花茎を伸ばし、その上部で数段に分けて多数の小花を輪生させる。小花はほぼほぼ白な緑色。夏の間ずっと咲いている。
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/11
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/11
#ウチワゼニクサ 茅ヶ崎市浜之郷 2024/08/11
横浜市金沢区・金沢自然公園(Ⅱノ沢遊水池)
#大船フラワーセンター、夫婦池公園、寒川町・青少年広場(車道を挟んだ西向かいの林縁)、茅ヶ崎市・千ノ川(鳥井戸橋)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
平塚は大雨で大変なことになり、花菜ガーデンも閉鎖しているようですが、お隣の茅ケ崎は大丈夫でしたか。