ハマアザミ

浜薊 キク目/キク科/アザミ属 旬/1月~3月 花期/7月下旬~12月上旬 結実期/9月~12月
学名/Cirsium maritimum Makino

食用稀少保護

神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IA類」
神奈川県レッドリスト2006「絶滅危惧IA類」

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

千葉県以西の太平洋側の海に面した地域に分布する多年草。海岸に生えるアザミ(薊)の一種。日本固有種。名前からして砂浜に生えていそうな感じがするが、ハマヒルガオ(浜昼顔)のように砂地に好き好んで生え出るものかはちょっと怪しい。実際には、海辺の岩礫地(大きな丸石がごろごろ転がっている場所)や、磯の陸地に近くて小石も土もある程度溜まっている場所あたりに多いのではないか。水はけが良くて痩せていて石がある場所がお好みと思われる。

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・いがいが根 2025/07/23

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・いがいが根 2025/07/23

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・いがいが根 2025/07/23

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・いがいが根 2025/07/23

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

ハマアザミが点々と生える溶岩岩石海岸 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

溶岩岩石海岸に生えたハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

溶岩岩石海岸に生えたハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えた開花し始めたハマアザミ 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えたハマアザミの幼株 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

海辺の岩礫地に生えたハマアザミの幼株 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中のハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中の小型なハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

開花中の小型なハマアザミ 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの小型な未開花株 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの小型な未開花株 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの小型な未開花株 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの小型な未開花株 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

神奈川県内では三浦半島の相模湾に面した海辺にあり、との噂は聞いてはいたが、目撃情報がかなり乏しく信頼できる報告もなく、そもそもの個体数が少なかったのだからもう既に絶滅してしまっているのではないかとさえ思われていた。本当は神奈川県には定着しておらず、伊豆半島(静岡県)から種子が(鳥に付着するか海流に乗るかして)渡って来たものがごく希に生え出る程度なのでは、とも疑っていた。ブログやSNSに掲載されている三浦半島における近年の目撃情報は、海辺に生えたタイアザミ(大薊)ないしイガアザミ(毬薊)を誤認したものであった。
令和5年(2023)真鶴半島と三浦半島でハマアザミが再発見される(FLORA KANAGAWA No.94、No.95)。真鶴半島のものは現地を確認していないが、もしかしたら伊豆半島から種子が渡って来たのかもしれない。三浦半島のものはかねてより生息を伝え聞いてはいた(が探索はずっと後回しにしたままだった)横須賀市秋谷(あきや)地区で、漁港内の作業小屋がかつてあったと思われる空き地に多数(ハマゼリ(浜芹)も少数混生)、その近辺に少数、漁師町だったと思しき近隣の住宅地内の狭い路地沿いや空き地などに点々と少なからず、生えていることが確認できた。正確な株数は数えてはいないが、おそらく百や二百はある。よくもまあ漁港や人家周辺にこれだけどばどば生えていながら今の今まで見落とされてきたものだと、呆れるばかりである。生えているのは海辺ではあるもいずれも人工的に造成された場所であるので、希少な野草を感じさせる雰囲気はぜんぜんなく、外来のろくでもない帰化雑草コマツヨイグサ(小待宵草)のごとき顔をしてしれっと生えている。地元の方々からしたら”希少種を保護してやっている”という認識はおそらくなくて、”勝手に生えてきている雑草を放置しているだけ”かもしれない。うまいこと雑草に紛れて難を逃れて生き延びてくれている。真鶴町と横須賀市の二地点で生息が確認され個体数もそれなりにあることから、神奈川県レッドリストの次の改訂では「絶滅危惧IB類」に格下げされるかもしれない。漁港の一画が再整備される、空き地だった一画に家が建つ、ようだと一気に数を激減させて(県内では)絶滅の危機に瀕すだろう。タネをたくさん作る植物なのでその気になれば人為的な増殖は容易。

空き地に生えたハマアザミの幼株 横須賀市秋谷 2025/08/06

空き地に生えたハマアザミの幼株 横須賀市秋谷 2025/08/06

道端に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

道端に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

道端に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

道端に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

海に面した民家の塀下に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

海に面した民家の塀下に生えたハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/08/06

開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/09/30

開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/09/30

開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/09/30

開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミが生える海辺 横須賀市秋谷 2025/08/06

ハマアザミが生える海辺 横須賀市秋谷 2025/08/06

ハマアザミが生える海辺 横須賀市秋谷 2025/10/05

ハマアザミが生える海辺 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に多数生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に多数生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/05

ハマアザミが多数生える漁港 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミが多数生える漁港 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に多数生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に多数生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

漁港に生えた開花中のハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミが生える路地や空き地 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミが生える路地や空き地 横須賀市秋谷 2025/10/18

路地沿いに生えたハマアザミの未開花株 横須賀市秋谷 2025/10/18

路地沿いに生えたハマアザミの未開花株 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花の最盛期 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花の最盛期 横須賀市秋谷 2025/10/18

車道沿いにもひっそり生えるハマアザミ(白色矢印の草地際) 横須賀市秋谷・国道134号線 2025/10/05

車道沿いにもひっそり生えるハマアザミ(白色矢印の草地際) 横須賀市秋谷・国道134号線 2025/10/05

実がなったハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

実がなったハマアザミ 横須賀市秋谷 2025/10/18

草姿は環境差と個体差が大きいかもしれないが、強い海風が吹き荒れる場所に生えるものなのでふつうは茎は短く草丈は低く、高さ30cm程度から大きな個体で人の膝(ひざ、高さ50cm)くらいにとどまる。周囲の草に埋もれたり日当たりが悪かったりしない限りは、茎を背高に伸ばしてぴんと直立する姿にはふつうはならない。葉はやや厚くて硬く、表面には強い光沢があり、裂片は幅広。棘(とげ、植物学ではふつう「刺」と表記される)は軽く触れただけで突き刺さり、激しく痛い。棘周辺が白っぽく変色しているのが特徴。

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの葉の特徴 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの葉の特徴 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

小型なハマアザミの葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

小型な#ハマアザミの葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

ハマアザミの幼株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

#ハマアザミの幼株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

ハマアザミの小型株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

#ハマアザミの小型株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

ハマアザミの小型株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

#ハマアザミの小型株の葉 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

ハマアザミの小型株の葉、棘は硬くて鋭利なので痛い 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

#ハマアザミの小型株の葉、棘は硬くて鋭利なので痛い 東京都調布市・神代植物公園植物多様性センター 2018/11/10

ハマアザミの若葉 横須賀市秋谷 2025/08/06

ハマアザミの若葉 横須賀市秋谷 2025/08/06

ハマアザミの若葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

ハマアザミの若葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸・まる根 2025/07/23

ハマアザミの葉 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの葉 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの葉にある棘 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの葉にある棘 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの脈上に毛が生える葉裏 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミの脈上に毛が生える葉裏 静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸 2025/07/23

ハマアザミとタイアザミ・イガアザミの見分け方
ハマアザミ タイアザミ・イガアザミ
生える場所 海辺 野山(海辺に生えることもある)
幅広 小さくて細い
花柄 開出する毛が多い 開出する毛なし
背高には伸びない 背高に直立する
高さ ふつう50cmくらいまで 50~150cmくらい

高知県の室戸岬などでは初春の軟らかい小さな幼株が山菜として天ぷらなどにされ食べられている。ゴボウ(牛蒡)のようなかすかな風味があってほろ苦い。ゆえにハマゴボウ(浜牛蒡)の異名がある。なおゴボウもアザミの仲間である。

ハマアザミの花

花は、よく見かける野草のタイアザミと、大きさも色も大差なし。但し、上向きに咲く。開花は7月中旬あたりから始まるもごくごく一部の株に限られ、ほとんどは花はおろか蕾さえも蓄えておらず、かなりのんびり。見頃は、夏から秋へと移ろうごく短い初秋の時期。そのあとは実が目立つようになり、もうピークを過ぎてしまったような雰囲気を醸し出しつつも、秋のうちは長く開花し続けるだろう。

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの蕾 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/09/30

キク科なので花は頭状花序(とうじょうかじょ)。細かな花(小花(しょうか)という)の集まりで、一個の花に見える花序を形成している。

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/05

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/05

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの若い実の総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの若い実の総苞・苞・花柄 横須賀市秋谷 2025/10/18

総苞片(そうほうへん)は先端側が開く。

ハマアザミの開花直前の蕾の総苞 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの開花直前の蕾の総苞 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの若い実の総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの若い実の総苞 横須賀市秋谷 2025/10/18

頭状花序の直下すぐに複数枚の幅広な葉が苞(ほう)として付く。頭状花序と苞が接しているので花周りがごちゃついていてずんぐりむっくりした姿に見えることが多い。タイアザミやイガアザミであれば、苞は小さめで細い。

ハマアザミの花の直下の葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花の直下の葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花の直下の葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花の直下の葉 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

花柄(かへい)を中心に開出する毛が多く生える。タイアザミやイガアザミの花柄には開出する毛は生えない。

ハマアザミの花柄 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの花柄 静岡県伊東市・城ヶ崎海岸 2024/12/02

ハマアザミの実

タンポポのような綿毛(冠毛(かんもう)という)付きの実ができる。風で飛ばされて生息範囲を広げる。不稔(ふねん)のものが多い。

ハマアザミのやや若い実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミのやや若い実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/09/30

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミのほぐれた実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミのほぐれた実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミのほぐれた実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミのほぐれた実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18

ハマアザミの実 横須賀市秋谷 2025/10/18


東京都調布市・#神代植物公園植物多様性センター(9月下旬~10月、平成30年(2018)11月 伊豆諸島ゾーンEエリアに小さな2株)

横須賀市秋谷荒崎(滅失、平成29年(2017)10月5日 ほぼ全域を探したが発見に至らず)

真鶴半島、静岡県伊東市・城ヶ崎海岸(かんのん浜、いがいが根、まる根、小型個体が多い、7月中旬~)、静岡県・東伊豆町稲取・志津摩海岸(しずまー、旧志津摩不動尊の正面にのみ少々あるので人為的な移植の可能性も)、静岡県下田市・爪木崎(つめきざき)

参考資料

青木清勝・田中徳久「横須賀市久留和でのハマアザミの記録」 『FLORA KANAGAWA No.95』 神奈川県植物誌調査会発行(2024)

石田祐子「神奈川県内(真鶴町)で約40年ぶりにハマアザミを確認」 『FLORA KANAGAWA No.94』 神奈川県植物誌調査会発行(2024)

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)

『日本の固有植物』 加藤雅啓・海老原淳編 東海大学出版会発行(2011)

関連記事 – 仲間・似ている・紛らわしい

タイアザミ

イガアザミ