シマヘビ

縞蛇 爬虫類/有鱗目/ナミヘビ科/ナメラ属 見頃/4月~10月
学名/Elaphe quadrivirgata (Boie, 1826)

危険在来種保護

神奈川県レッドリスト2006「要注意種」

シマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

シマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

普通サイズのヘビ。大きからず、小さからず、太からず、細からず。体色は淡黄色(茶色、金色っぽい)に、成体は名前の通り体に沿って黒っぽい条(すじ)が四本入る。白目が赤味を帯びるため、”悪い顔”に見えるかもしれない。昼行性で、地表に生息。カエル(蛙)が好物なようで、池や田んぼなどの周辺に出没することが多いように思われる。やや気が荒く攻撃的といわれる通り、人がちょっかいを出したりすると咬(か)みつかんと向かってくることも。ただ逃げ足も速い。無毒。湘南・鎌倉・三浦半島では、いわゆる里山地域に生息していると思われるが、田んぼや溜池などが減少しており、シマヘビに出遭える機会はなかなかない。市街地では見かけない。シュレーゲルアオガエル(シュレーゲル青蛙)と分布域が重なるような気がしている。

水辺でもするする泳いで逃げるシマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

水辺でもするする泳いで逃げるシマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

水辺でもするする泳いで逃げるシマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

水辺でもするする泳いで逃げるシマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

シマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

シマヘビ 鎌倉広町緑地 2017/05/07

シマヘビ 静岡県熱海市上多賀 2016/09/06

シマヘビ 静岡県熱海市上多賀 2016/09/06

幼体にはマムシ(蝮)のような斑紋が入るものもいるが、やはり赤色をした白目で判別できる。

シマヘビの赤い幼体、体長約40cm 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10

シマヘビの赤い幼体、体長約40cm 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10

シマヘビの幼体 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10

シマヘビの幼体 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10

シマヘビの幼体、追いかけまわしたこともあって2回(軍手を)咬まれた 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10

シマヘビの幼体、追いかけまわしたこともあって2回(軍手を)咬まれた 茅ヶ崎市浜之郷 2020/06/10


光の丘水辺公園、鎌倉広町緑地

清水谷(平成29年(2017)9月19日 アオダイショウ級の大きさあるシマヘビらしき模様を目撃)

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『シマヘビ』へのコメント

  1. 里山ライフ 投稿日:2020/08/09(日) 12:31:10 ID:375ff23cf 返信

    追記:
    対峙すれば、
    犬であろうと「鎌首をもたげ」て威嚇し、飛び掛かってきます。その迫力に、柴犬やハスキー犬でさえも怖気づき尻込みし退散します。
    猫は、面白がって「猫パンチ」を繰り出すが、シマヘビも応戦し引き下がることはなく、猫が退散します。
    シマヘビは地上界では無敵ぶりですが、カラスと猛禽類には格好の獲物です。当地は「サシバ」の飛来地で有名ですが、そのサシバが「シマヘビ」を巣に持ち帰るシーンをよく見掛けます。

  2. 里山ライフ 投稿日:2020/08/09(日) 11:28:49 ID:375ff23cf 返信

    シマヘビはドラマチックな生きものです。
    神出鬼没の存在で、春から秋にかけて目にします。
    アオダイショウ、ヤマカガシ、マムシも身近な存在ですが、
    シマヘビは多種とは特異であり「野性」味が強い。

    猛毒で有名な「マムシ」ですが、
    彼ら好みの(人間には不快な)「林床の暗くジメジメした茂み」や「陽が射すことがない水辺」に潜んでおり、そのようなデンジャラスゾーンに足を踏み入れなければ、出くわすことはありません。
    ※谷津(谷戸)環境のわが家周辺には「マムシ」がうじゃうじゃと潜んでいます。しかし、人の生活圏に進入してきたことは皆無で、マムシの被害話も聞いたことがありません。獲物にならない「人間」を襲撃することはなく、獲物であっても「鎌首が届く距離」が危険圏内(10~20㌢ほど)です。仮に被害に合うとすれば、知らずに踏みつけたか、握ってしまった時程度です。踏みつけたとしても、一般的なゴム長靴を履いていれば安全です。

    シマヘビは
    「徘徊することで、獲物を追い立て、抜き打ちで襲撃する」ので、
    宅地にも出没し、樹上や車道でも見掛けます。
    車道で(くつろぐことが多いアオダイショウは車が避けるが、シマヘビは飛び出し事故型)の轢死事例が多いが、シマヘビを好むカラスが「隙かさず片付ける」ため、轢死体を目撃できることは稀です。
    草地を疾走し、
    いともたやすく樹上を這い、
    枝々を伝って木々を移動し、
    その「俊敏さ」と「縦横無尽ぶり」は驚くばかりです。
    対峙すれば、犬であろうと「鎌首をもたげ」て威嚇し、飛び掛かってきます。無毒で牙もないので「危険はない」が、鬼気迫り、恐怖を覚えます。
    その気性が災いして、草刈り時に(示威行為で鎌首をもたげるため)あえない最後を遂げやすい。
    シマヘビの天敵はカラスや猛禽類ですが、田舎では草刈り時期が「受難」シーズンです。

    目撃事例:
    ●巣立ちしたばかりのヒヨドリの雛を狙って、シマヘビがハナミズキを登り始めた。
    危険を察知したのか、雛がバタバタと逃げ惑い始め、親鳥が登り始めたシマヘビに波状攻撃を加えるが、ひるむことなく巣に迫り、逃げ場を失った雛が落下。シマヘビも飛び降り、執念深く数十㍍も追い回していた。
    その俊敏さと運動能力には目を瞠りました。雛ながらも多少の飛翔ができるようになり、木々へ飛び移り、なんとか逃げ切りました。
    ●ダルマガエルが尋常ではない飛び跳ね方で目の前を横切っていく。
    その後方から「鎌首をもたげたシマヘビ」が、一直線に、高速で突っ切っていきました。
    (忍者が、サササササーと走り抜けるような)その追撃するスピードには驚嘆しました。