蔓樒 ムクロジ目/ミカン科/ミヤマシキミ属 花期/3月中旬~下旬、(箱根)4月中旬~5月上旬 結実期/11月~12月、(箱根)11月~12月
学名/Skimmia japonica Thunb. var. intermedia Komatsu
有毒稀少
ツルシキミの実 箱根町・湖尻 2017/11/17
丘陵地や山地の林床に生える常緑の低木で、雌雄異株。ミヤマシキミ(深山樒)にそっくりで、その変種とされる。ツルミヤマシキミ(蔓深山樒)とも。幹が直立せずに地面を這う点がミヤマシキミとの違い。雪が上に積もっても枝が折れないように耐えるための変形だろう。枝は分岐が少なく長く伸びるという。神奈川県内ではミヤマシキミと同様に丹沢や箱根に自生あり。なぜか飛び地として三浦半島の付け根にもあるとかいう話もミヤマシキミと同じ。にょきにょきだらだら地表に伸びる姿はまとまりがないため、栽培されることはない。
開花中の#ツルシキミ(雄株) 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/04/02
開花中の#ツルシキミ(雄株) 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/04/02
開花中の#ツルシキミ(雄株) 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/04/02
#ツルシキミ 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
#ツルシキミ 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
ツルシキミの葉 箱根町・湖尻 2017/11/17
#ツルシキミの葉 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
ツルシキミの花
地面を横たわっていた幹の先端がくいっと立ち上がり、花を咲かせる。他の低木の下木(かぼく)として生えているため、花や実の付きはあまりよくないかも。
#ツルシキミ(雄株)の蕾 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
#ツルシキミ(雄株)の蕾 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
#ツルシキミ(雌株)の蕾 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
#ツルシキミの雌花 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/04/02
ツルシキミの実
ミヤマシキミと同様の赤い実が出来る。
ツルシキミの実 箱根町・湖尻 2017/11/17
ツルシキミの実 箱根町・湖尻 2017/11/17
#ツルシキミの実 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
実の観賞は11月中旬が最適か。年を越しても実は残っていようが、鳥などに見つかると(特に餌が少なくなる12月中旬以降は)食べられてしまうことも。
#ツルシキミの実が鳥に食べられた跡 南足柄市・大雄山最乗寺(道了尊) 2021/01/05
南足柄市・#大雄山最乗寺(道了尊、本堂前のツツジ下にヤブコウジに混じって雌株、奥の院階段下~三面堂にやや多い)、南足柄市三竹・御嶽神社(社殿裏山、県指定天然記念物「御嶽神社の社叢林」)、箱根町・湖尻(県道75号線沿いの箱根町総合体育館「星槎レイクアリーナ箱根」入口西側)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
大雄山最乗寺には、ミヤマシキミとツルシキミがあるのですね。
ここのミヤマシキミ?の果実は見ていますが、花を見てみたいなと思っていました。
開花期の4月上旬に、コロナが少しでも納まっていれば、行ってみたいです。