フタバアオイ

双葉葵、二葉葵 コショウ目/ウマノスズクサ科/カンアオイ属 花期/3月末~4月中旬
学名/Asarum caulescens Maxim.

稀少

開花中のフタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

開花中の#フタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

山地の林床に生える多年草(宿根草)。カントウカンアオイ(関東寒葵)の仲間で、名前の通り葉が二枚一対で生えるのが特徴。神奈川県内では主に丹沢に分布。湘南・鎌倉・三浦半島に自生しない。話のタネになるおもしろい植物であるはずなのだが、湘南・鎌倉・三浦半島では栽培されていることほとんどなく、お目にかかれる機会がぜんぜんない。

開花中のフタバアオイ(青軸) 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

開花中の#フタバアオイ(青軸) 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

開花中のフタバアオイ(青軸) 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

開花中の#フタバアオイ(青軸) 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

アオイ/アフヒとは?


現代でアオイというと───
1)カンアオイ(寒葵)の仲間、または、2)タチアオイ(立葵)、を指す。


アオイは古くはアフヒ(和歌では「逢ふ日」と掛詞(かけことば))といったが、1)フユアオイ(冬葵)、2)タチアオイ、3)フタバアオイ(双葉葵)、これらのうちどれを指す言葉だったのか定かでない。


一、アフヒは『万葉集』(奈良時代末期に成立した現存最古の和歌集)巻16に一首のみ掲載があり、「梨棗黍に粟嗣ぎ延ふ葛の後も逢はむと葵花咲く(なし なつめ きみに あは つぎ あふ くずの のちもあはむと あふひ はなさく)」と詠(よ)まれている。ここにいうアフヒは、フユアオイのことだとされる。

二、毎年5月15日、京都の下鴨神社(しもがも-)と上賀茂神社(かみがも-)で斎行(さいこう)される例祭「賀茂祭(かもさい)」が通称「葵祭(あおいまつり)」と呼ばれるのは、上賀茂神社の祭神(さいしん)が降臨する際にはフタバアオイを飾って祀(まつ)るものとされているため。祭神は賀茂別雷命(かもわけいかづちのみこと)。落雷して山火事が発生し、はげ山になったところでフタバアオイが生え出たか。アフヒは「逢ふ火」とも「逢ふ日(=神)」とも読める。なお「葵祭」ではカツラ(桂)の小枝にフタバアオイの葉を絡ませた「葵桂(あおいかつら)」と呼ばれる装飾品が掲げられている。

三、テレビ時代劇「水戸黄門」(TBSテレビ)の印籠(いんろう)に描かれていることでお馴染みの徳川家の家紋「三つ葉葵(みつばあおい)」、通称「葵の御紋(あおいのごもん)」も、フタバアオイを題材(モチーフ)にしたものとされる。徳川家康の先祖(松平氏)が賀茂氏(うじ)の出であるとかどうとか。

開花中のフタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

開花中の#フタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

夏のフタバアオイ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

夏の#フタバアオイ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

地面から短い茎が出て、上部で二又に葉柄(ようへい)が分かれてそれぞれ葉を一枚付ける。従って葉は二枚で一対。ゆえにフタバアオイという。茎や葉柄などはふつうは赤褐色(せっかっしょく、せきかっしょく)を帯びる。園芸の分野では泥軸(どろじく)という。希に赤褐色を帯びない緑色をしたものがあり、青軸(あおじく)と呼んで珍重される。

春に再生したフタバアオイ(青軸)のやや若い葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/03/17

春に再生した#フタバアオイ(青軸)のやや若い葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/03/17

春に再生したフタバアオイ(青軸)のやや若い葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/03/17

春に再生した#フタバアオイ(青軸)のやや若い葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/03/17

フタバアオイ(青軸)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

#フタバアオイ(青軸)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

フタバアオイ(青軸)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

#フタバアオイ(青軸)の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

フタバアオイ(青軸)の一対二枚の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

#フタバアオイ(青軸)の一対二枚の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

フタバアオイ(青軸)の葉のサイズ感 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

#フタバアオイ(青軸)の葉のサイズ感 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/11

フタバアオイの葉 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

#フタバアオイの葉 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

フタバアオイの花

茎の上部、葉柄の分岐点から出て、下向きに、たった一個だけ花を咲かせる。カントウカンアオイとはだいぶ様相が異なる花である。

フタバアオイ(青軸)の蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

#フタバアオイ(青軸)の蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

フタバアオイ(青軸)の開き始めた蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

#フタバアオイ(青軸)の開き始めた蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/01

開花中のフタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

開花中の#フタバアオイ 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

#フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

地面すれすれのところで下向きに花を開いているので、訪花を期待しているお客さんはアリ(蟻)だろう。

フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

#フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

#フタバアオイの花 横浜市戸塚区・俣野園 2017/04/13

フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/03

#フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/03

フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/03

#フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/03

フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

#フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

#フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05

#フタバアオイ(青軸)の花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/04/05


東京都小平市・#東京都薬用植物園(ロックガーデン)、東京都八王子市・#東京薬科大学薬用植物園、横浜市戸塚区・#俣野園

#浄明寺、#東慶寺(令和4年(2022)6月7日以降境内撮影禁止)

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