スイセンノウ

酔仙翁　ナデシコ目／ナデシコ科／マンテマ属　花期／5月中旬～6月
学名／Silene coronaria (L.) Clairv.

外来種改良種駆除

#スイセンノウ　藤沢えびね・やまゆり園　2022/05/30

園芸栽培される南ヨーロッパ原産の短命な多年草または一年草（越年草）。日当たりの良い乾燥地を好む。名は、花色が酔っ払いの赤ら顔に喩（たと）えられた、センノウと呼ばれる植物の仲間、の意。センノウは京都にあった仙翁寺（廃寺）に因む。マツモトセンノウ（松本仙翁）やフシグロセンノウ（節黒仙翁）などの近似種である。名前の区切りはスイ・センノウであって、スイセン（水仙）や水には何ら関連がないので、「水仙翁」の漢字を当てるのは誤りである。ふわふわ感があるため別名フランネルソウ（ふらんねる草）。フランネルとは毛織物のことで、フリースみたいなもの。紛らわしいがフランネルフラワーはまったくの別種である。旧学名からリクニス・コロナリア、単にリクニスとも。時折、公園の花壇や民家の庭で栽培されているものを見かける。草丈は人の膝（ひざ）上くらい。高さ50cm超くらいの適度な高さに収まり、適度にすらっと分枝（ぶんし）し、茎は中に硬い金属製の芯でも入っているかの如くがっちり丈夫なので風に強く、荒れた姿にならない。人家周辺に逸出し、帰化雑草として生え出ることがある。