米粒馬肥やし マメ目/マメ科/ウマゴヤシ属 花期/4月中旬~6月
駆除稀少
コメツブウマゴヤシ 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
ヨーロッパ原産の一年草。もちろん外来種であるが、江戸時代に日本へ入って来たらしいので外来種の扱いを受けない。帰化植物として、道端や草地などにグラウンドカバー状に群生することがある。全体的にはシロツメクサ(白詰草)のような姿をしているが、花は黄色で極小、葉も小さくて形状がちょっとおかしい、と感じたら、だいたいはこのコメツブウマゴヤシかコメツブツメクサ(米粒詰草)かクスダマツメクサ(薬玉詰草)のいずれか。湘南・鎌倉・三浦半島ではあまり見かけない。
コメツブウマゴヤシ 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
ミニ黄色ツメクサ系、三種の見分け方
草刈りや芝刈りに遭う確率が高いため、茎の長さや立ち上がり具合、草丈はあえて一切考えないものとする。
葉の大きさと形状には大きな差異はない。
湘南・鎌倉・三浦半島における分布数の割合はおよそ【コメツブウマゴヤシ 0 : コメツブツメクサ 9.8 : クスダマツメクサ 0.2】の比か。地域性が強そうなので(どの地域にもまんべんなく生えているのではなく、あるところでは大群生し、ないところではまったく見かけない)、あまり参考にならないかもしれないが。
コメツブウマゴヤシ
花は(三種のうちでは)最小サイズ。葉に比べて明らかに花の方が小さい。
花が咲き終わると花弁が脱落するのは本種のみ。従って、花のあとにできる実は露出。実には毛が生えている。
コメツブツメクサ
花は(三種のうちでは)中間サイズで、葉とほぼ同じ大きさかやや小さめ。
花が咲き終わると花弁は脱落せず下向きに垂れる。枯れた花弁は開花しているようには見えない”閉じた”形状に。花のあとにできる実は枯れた花弁に包まれている。
そこかしこで大群生している”よく見かけるやつ”は本種。
クスダマツメクサ
花は(三種のうちでは)最大サイズ。葉とほぼ同じ大きさかやや大きめ。花弁が幅広なのも大きな特徴。
花が咲き終わると花弁は脱落せず下向きに垂れる。枯れた花弁も開花時に近い”ほぼ開いたまま”の形状。花のあとにできる実は枯れた花弁に包まれている。
1)実の様子を確認し、コメツブウマゴヤシなのかどうかを判定する。
2)花の(葉に対する)大きさ、花弁の幅広感、枯れた花弁の形状、を見てコメツブツメクサなのかクスダマツメクサなのかを判定する。
コメツブウマゴヤシ 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
コメツブウマゴヤシは、ぱっと見で、花序が小葉一枚よりも明らかに小さい。小葉一枚とほぼ同じ大きさだとはまったく感じられないレベルで小さい。
コメツブウマゴヤシ 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
コメツブウマゴヤシの若い実 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
コメツブツメクサやクスダマツメクサとの明確は違いは、花のあと。コメツブツメクサやクスダマツメクサは咲き終わっても花弁が下を向いて枯れるだけで脱落しないが、コメツブウマゴヤシの花弁は咲き終わればふつうに散る(脱落する)。従って、実が枯れた花弁に覆われているということはなく、露出している。実の表面には毛が多い。
コメツブウマゴヤシの若い実 藤沢市・湘南T-SITE 2018/05/14
天神島臨海自然教育園
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