細葉柊南天 キンポウゲ目/メギ科/メギ属 花期/7月、9月末~10月
学名/Berberis fortunei Lindl.
外来種稀少
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17
中国(China)原産の常緑低木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。寺境内などによく植栽されているヒイラギナンテンの近似種で、葉が細いもの、の意。大船フラワーセンターに植栽されているものと小石川植物園のものはおそらく同一種と思われるが、それ以外の一般的な公園や私有地に植栽されている自称ホソバヒイラギナンテンは別種である疑いが強い。また、当てられている学名(Berberis fortunei)のものと本当に一致するかのはよくわからない。旧ヒイラギナンテン属に分類されていたマホニアの仲間は似通ったものが多くしばしば混同されており、本種に関しても同様。若葉と古葉では姿が大きく違っており見分けに厄介である。※本頁では大船フラワーセンター植栽のものをホソバヒイラギナンテンとして掲載する。新築マンションなどの緑化に多用されている似たようなマホニアは、すべてナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)である。『神奈川県植物誌2018』のホソバヒイラギナンテンの項に’県内でも公園や個人庭などに植栽されている’とあるが、それはナリヒラヒイラギナンテンであり、ホソバヒイラギナンテンは見た例(ためし)がない。観葉植物として美しいものではない。
#ホソバヒイラギナンテン(白破線内) 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/09/10
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/22
開花中の#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
#ホソバヒイラギナンテン 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/11
#ホソバヒイラギナンテン 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21
側小葉の数が少なく、ふつう三対ないし四対しかない。古葉は硬くなり、表面にやや光沢が出て葉脈は凹んで見え、棘(とげ、植物学ではふつう「刺」と表記される)はやや大きめで七支刀(しちしとう)の枝刃のような姿になり触ると痛い。ナリヒラヒイラギナンテンは側小葉が多くて五対を優に超えるので優美に枝垂れ、葉は軟らかいため安全で手入れをするにも痛い思いをしなくて済む、といった利点あり。
#ホソバヒイラギナンテンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
#ホソバヒイラギナンテンの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2019/11/08
#ホソバヒイラギナンテンの葉 東京都文京区・小石川植物園 2023/03/07
#ホソバヒイラギナンテンの葉 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21
#ホソバヒイラギナンテンの葉 東京都文京区・小石川植物園 2020/01/21
#ホソバヒイラギナンテンの若葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/11/13
#ホソバヒイラギナンテンの若葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/11/13
ホソバヒイラギナンテンの花
真夏の前と後に咲く。秋の開花はナリヒラヒイラギナンテンより早い。
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2021/07/17
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
#ホソバヒイラギナンテン 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
秋は時期的にスズメバチ(雀蜂)が集まって来るので注意する。花は荒らされて汚れる。
#ホソバヒイラギナンテンに飛来したスズメバチ 鎌倉市・大船フラワーセンター 2024/10/10
東京都文京区・#小石川植物園(分類標本園)、横浜市南区・横浜市こども植物園(花木園に「ホソバヒイラギナンテン」の樹名板あるがナリヒラ)、横浜市戸塚区・俣野別邸庭園(公式サイトにホソバヒイラギナンテンの掲載あるがナリヒラ)
鎌倉市・#大船フラワーセンター(旧第一展示場南東、葉が黒変する病気で汚い)
藤沢市・長久保公園(公式サイトにホソバヒイラギナンテンの掲載あるがナリヒラ)
小田原フラワーガーデン(渓流の梅園に「ホソバヒイラギナンテン」の樹名板あるがナリヒラ)