アメリカアゼナ

あめりか畔菜、あめりか畦菜　シソ目／アゼナ科／アゼナ属　花期／6月下旬～10月？　結実期／7月下旬～11月？
学名／Lindernia dubia (L.) Pennell subsp. major (Pursh) Pennell

外来種駆除

#アメリカアゼナ　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/20

田んぼなどの日当たり良い湿地に生える、北米原産の一年草。侵略的外来種の帰化雑草。そこいらの田んぼを覗けば生えていることがある普通種。同様に生えている北米原産のタケトアゼナ（たけと畔菜）は同一種で、亜種の関係にある（以下、便宜上別種として扱う）。アメリカアゼナ、タケトアゼナ、在来種のアゼナ、これら三種（ひっくるめてアゼナ類と呼ばれることがある）は、生えている環境が同じ、現時点では個体数もだいたい同じ、ぱっと見の形状もよく似ていて、紛らわしい。三種いずれも無毛。

アゼナ類の混生　寒川町田畑　2021/09/13

アメリカアゼナ　平塚市田畑　2020/09/15

#アメリカアゼナ　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/09

#アメリカアゼナ（右側は#タケトアゼナ）　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/03

#アメリカアゼナと#タケトアゼナ　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/03

葉は、はっきりと鋸歯があり、葉身基部は細めなくさび形。この二点が、タケトアゼナやアゼナとの識別点である。三種の中では最もぱっと見で違いがわかりやすいのではないか。※見分け方はアゼナの頁を参照。

共に葉に鋸歯がある#アメリカアゼナと#タケトアゼナ　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/09

#アメリカアゼナの葉　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/09

#アメリカアゼナの鋸歯がよりくっきり表れる若い葉　茅ヶ崎市浜之郷　2022/07/09

全体的な雰囲気は似るが花の形状がちょっと違うものに、希少種シソクサ（紫蘇草）がある。

アメリカアゼナの花

アゼナに類似する唇形花（しんけいか）。花の大きさは（大まかには成長と共に大きくなるも）まちまち。白地に薄い紫系統が混じるが、濃淡もまちまち。（アゼナ類に共通して）花喉部（かこう－）左右の下唇（かしん）には毛が生えていることがある。アゼナは雄蕊四本に葯があり、アメリカアザナとタケトアゼナの雄蕊は四本のうち二本にのみ葯がある、といった違いが『神奈川県植物誌2018』に掲載されているが、一般の人が（ルーペで覗いて）見比べてみても納得できるほどの差異ではないので、参考にしてはいけない。