飛葛 マメ目/マメ科/トビカズラ属 花期/5月
学名/Mucuna sempervirens Hemsl.
薬用稀少
#トビカズラの花 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
中国(China)南部などの熱帯地方に生える、常緑で蔓性の大型な樹木。日本国内では九州のたった数ヶ所に少数自生があるだけの珍木。古くから存在が知られていた熊本県山鹿市(やまが-)菊鹿町相良(きくかまちあいら)地区のものは「相良のアイラトビカズラ」として国の特別天然記念物に指定されている。長らく、トビカズラは日本国内にはこの一本しか存在しないとされていた。なぜか国の絶滅危惧種には挙げられていない。名前の由来は、菊鹿町観光協会によれば、”昔、源平合戦の頃の話で、壇ノ浦の合戦で敗れた平家の残党が相良寺に立てこもった際、豊後竹田の源氏方の緒方三郎が寺を焼討ちした。このとき寺の観音様が飛翔(ひしょう)してこのカズラに飛び移り危うく難を逃れたという伝説が残っています。また、一説には、観音様がカズラに姿を変えて飛来され、走落の坂を下る緒方三郎の乗馬の足にからみつかれ、落馬したところを残兵が討ち取ったとも伝えられています。千手観音様の右下の手には、その首が握られています。”とかどうとか。本当のところは小花の形状がイカトンビ(イカの嘴状の口)に似ているからトビカズラ(鳶葛)なのだろうと思う。神奈川県内では県立相模原公園に植栽されているのみか。
じつは満開している#トビカズラ 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
アーチ内側の暗がりで密かに満開している#トビカズラ 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
葉は互生。三出複葉。
#トビカズラの葉 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの葉 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの葉 相模原市南区・相模原公園 2023/10/16
#トビカズラの葉 相模原市南区・相模原公園 2023/10/16
トビカズラの花
太い幹から、巨大なブドウ(葡萄)の実、みたいな姿の花序が垂れ下がる。暗い赤紫色。ニンニク臭とかガス漏れ臭とかいわれる芳香あり。雄蕊と雌蕊は尖った鉤爪(かぎづめ)状の部分に収まっている。見頃は5月中旬。
#トビカズラの花 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの花 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの花 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの花のサイズ感 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの花 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
#トビカズラの花の生え際 相模原市南区・相模原公園 2025/05/15
アーチの外側ではなく、アーチの内側の暗い日陰部分に垂れ下がって咲くので、よおく探さないと咲いていることに気づかない虞(おそれ)あり。
相模原市南区・#相模原公園(相模原公園じまんの樹②、モクセイゲートから緑の街(集合住宅の街)方面へ入った園路に架かるアーチに、樹名板あり、付近に葉が似たクレマチス・アーマンディもあるので混同注意)