ハンミョウ

斑猫、斑蝥 昆虫/コウチュウ目/オサムシ科/ハンミョウ属 成虫期/4月~10月
学名/Cicindela chinensis japonica Thunberg, 1781

在来種稀少保護

ハンミョウ 秦野市・戸川林道 2023/09/19

ハンミョウ 秦野市・戸川林道 2023/09/19

ナミハンミョウ(並斑猫)とも。林道や丘陵地などを通るハイキングコースを歩いていると遭遇することがある、体長2cm程度の小さな虫。開けた地面の上にいる。タマムシ(玉虫)と並んで色がド派手で美しいが、地面でじっとかされると意外と気づけない。不思議なもので、土や砂利に同化し消える。人が近付くと数メートルだけふわっと飛んでは着地、人が近付くと数メートルだけふわっと飛んでは着地、を繰り返す。脇の草むらへ逃げればよいものを、開けた場所が大好きなのだろう、道の先へ先へと逃げるものだから、結局人に追いつかれてまたちょっとだけ飛んで逃げる。そんな習性からミチオシエ(道教え)やミチシルベ(道しるべ)といった異名を持つ。地表をちょこまかと高速で歩くことも。強力な顎(あご)を持っており、小さな虫を捕食する。ハンミョウの方から人を積極的に襲ってくることはなく、逃げる専門。毒はない。拡大写真を見ると狂暴にしか見えないが、実物はだいぶかわいいやつなので、ハイカーの間では人気者だろう。神奈川県内でおそらく普通種と思われるも、お目にかかれる機会は滅多にないラッキーアイテム的な存在。ニャーとは鳴かない。

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 横浜市栄区/鎌倉市・天園 2022/05/28

ハンミョウ 逗子市・神武寺裏参道 2019/09/14

ハンミョウ 逗子市・神武寺裏参道 2019/09/14

ハンミョウ 秦野市・戸川林道 2023/09/19

ハンミョウ 秦野市・戸川林道 2023/09/19

姿かたちは同じながら、より小さく、色が黒っぽいものは、トウキョウヒメハンミョウ(東京姫斑猫)だろう。湘南・鎌倉・三浦半島ではこちらに出遭うことの方が多い。

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