日計、日量 爬虫類/有鱗目/ナミヘビ科/ヒバカリ属 見頃/4月~10月
学名/Hebius vibakari (Boie, 1826)
在来種稀少保護
神奈川県レッドリスト2006「準絶滅危惧」

ヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/26
大人になっても最大60cm(成人男性の”肩から手首”の長さ)くらいにしかならないやや小型なヘビ(蛇)。頭部と胴体の境目側面に白色の斜線が入るのが最大の特徴。マフラーを巻いているかのように白色模様がぐるりと首を一周していたらヤマカガシ(山楝蛇)の幼体である可能性あり。ヤマカガシ同様、ヒバカリの胴体にも赤色(オレンジ色)の斑がぽちぽちと入る。昼行性だが太陽光は苦手で、主に朝と夕方に活動し昼間は日陰で休む。ぱっと見た感じ、かわいらしいヘビ、という印象を受ける人が多いのではないか。

ヒバカリの若い個体 茅ヶ崎市浜之郷 2016/07/25

ヒバカリの若い個体 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/26

ヒバカリの若い個体 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/26
ヒバカリは愛嬌のあるかわいらしい顔、ヤマカガシは眼力が強くて緊迫感を感じる顔、をしている。

ヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/26
ヒバカリはちろちろとよく舌を出す。これは舌で空気中のにおい粒子を掻き集めて口の中にあるヤコブソン器官というセンサーに送り、近くに獲物はいないか天敵はいないかと嗅ぎ分けているのだそうだ。人間がにおいを嗅ぐとき手のひらで空気を鼻の方へ煽ぐのと同じ。口の先には元々小さな穴が開いていて、口を開けなくても舌の出し入れが可能である。

舌を出すヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/08/05
緊張するとコブラのごとく鎌首をもたげて臨戦態勢を取るが、まず攻撃はしてこない。襲ってきたとしても”フリ”だけで、咬(か)んでこないという。性格は日本のヘビの中でも最も温和といわれる。危険を感じるとくさいにおいを発するらしいが、一ヶ月ほど飼育してみたこの個体は出さなかった。ただし糞は刺激を伴う強いアンモニア臭を放ったため、毎日の掃除が苦痛であった。

鎌首をもたげるヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/26

丸まって警戒するヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/25
カエル(蛙)が大好物なため、主に水田周りに生息するという。アマガエル(雨蛙)がいるせいか、人家周辺にも現れる。水中に入ってオタマジャクシや小魚も捕食する。バッタ(飛蝗)は食べてくれなかった。基本的にヘビは昆虫は食べない。

アマガエルを捕食したヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/08/14

アマガエルを丸呑みして満足そうなヒバカリ 茅ヶ崎市浜之郷産 2016/07/28
ヒバカリという名は、猛毒があるため咬まれてしまった人はその”日ばかり”で息絶えるの意、だとか、朝と夕方に活動することから日の長さを測っているようだから、といわれる。ヒバカリの毒性は不明であるが、これまで咬まれて毒に侵されたという報告はないので、とりあえずは無毒だろうと考えられている。小型のヘビで性格も温和なのでヒバカリに咬まれて惨事に至るという心配はいらないと思うが、もしかしたら今後の研究でじつは奥歯のところにある小さな牙には毒があってじつはそれがかなりの猛毒で、なんていう話が明らかになったりするかもしれない。
藤沢市大庭・引地川親水公園、茅ヶ崎市浜之郷
お伝え忘れた情報です。当方は、東京の文京区小日向という地域で、古い住宅街です。見かけたのは、6月26日です。画像もあります。よろしくお願いします。