ナメラサンキライ

滑山帰来 ユリ目/サルトリイバラ科/シオデ属 花期/(温室)3月下旬?~4月? 結実期/12月~1月
学名/Smilax glabra Roxb.

薬用外来種

ナメラサンキライの葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

#ナメラサンキライの葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

中国(China)およびインドシナを原産とする蔓性の多年草で、雌雄異株(しゆういしゅ)。サルトリイバラ(猿捕茨)の近似種で、芋状の根っこである塊茎(かいけい)が山帰来(さんきらい)という生薬になることで知られているもの。山帰来とは、感染症である梅毒(ばいどく)という性病に罹(かか)った村人を「山」に追いやって本種の根を食わせると治って「帰」って「来」る、という逸話なんだか触れ込みなんだかに基づく名称らしい。但し、中国名は土伏苓(土茯苓、日本語読み:どぶくりょう)。山帰来は日本国内における民間薬としての呼称か。転じて俗に、植物としての本種がサンキライないしドブクリョウと呼ばれることもある。しかし植物学の分野では本種はナメラサンキライないしケナシサルトリイバラ(毛無猿捕茨)と呼ばれるべきものだという。山帰来は俗にサルトリイバラのことをいうこともあるため、本種はサルトリイバラに対して、何かが(塊茎が?)つるつる滑らかで、どこかに毛がない(茎に棘(とげ、植物学ではふつう「刺」と表記される)がない?)、のだろうがよくわからない。

別名のまとめ

Smilax china=サルトリイバラ=サンキライ
Smilax glabra=ナメラサンキライ=ケナシサルトリイバラ=サンキライ=ドブクリョウ

幸か不幸か植物学の世界では標準和名というものが定められていないので、何と呼んでも誤りではない。

ナメラサンキライ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

#ナメラサンキライ 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/07/31

葉はサルトリイバラより細身。茎にはサルトリイバラと違って棘がない。実はサルトリイバラのようには赤くはならず、シオデ(牛尾菜)同様に黒く熟す。要するにサルトリイバラにはたいして似ていない。

ナメラサンキライの葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/08/14

#ナメラサンキライの葉 東京都小平市・東京都薬用植物園 2025/08/14

日本国内に自生なし。薬草なので薬科大学の薬草園で栽培されることがあるかもしれない程度で、お目にかかれる機会は極めて希。神奈川県内にはないか。生薬としては現代では有名な便秘薬『毒掃丸』(山崎帝國堂)に用いられている。


東京都小平市・#東京都薬用植物園(温室に「ケナシサルトリイバラ」として小振りな鉢植え複数個、過去に開花結実の実績あり=雌雄あるか)

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