高野箒 キク目/キク科/コウヤボウキ属 花期/10月~11月上旬 結実期/11月中旬~12月
学名/Pertya scandens (Thunb.) Sch.Bip.
自生種保護
コウヤボウキ 逗子市・神武寺・鷹取山ハイキングコース 2018/10/25
丘陵地のやや乾燥気味な尾根などに生える落葉性の小低木。木質化した細い茎を束ねて箒(ほうき)として高野山金剛峯寺(和歌山県)が使っていたという。湘南・鎌倉・三浦半島では自然が多めに残る丘陵地のハイキングコース沿いなどで見かけることがある。初秋を代表する野草の一つ。
#コウヤボウキ 横浜市戸塚区・舞岡公園 2020/11/14
#コウヤボウキの群生 大磯町・高麗山公園 2020/11/18
葉は互生で、有毛。
コウヤボウキ 逗子市・神武寺・鷹取山ハイキングコース 2018/10/25
コウヤボウキ 横須賀市・衣笠山公園 2016/11/06
花が咲いている枝に、丸っこくない葉が束生していたらナガバノコウヤボウキ(長葉の高野箒)である可能性。葉は無毛。花は枝先のみならず途中にも付く。
コウヤボウキの花
カシワバハグマ(柏葉白熊)、キッコウハグマ(亀甲白熊)、オケラ(朮)に似る。なおカシワバハグマとは雑種を作ることが知られているので要注意(参照/カシワバハグマの頁)。
コウヤボウキ 横須賀市・衣笠山公園 2016/11/06
コウヤボウキ 藤沢市・新林公園 2016/11/01
コウヤボウキ 藤沢市・新林公園 2016/11/01
コウヤボウキの実
キク科らしい冠毛付きの種子(のように見える痩果(そうか))ができる。三浦半島のものは、綿毛ができていても実の中身はすっかすかな不稔のものをよく見かける。
コウヤボウキの実 鎌倉市・散在ガ池森林公園 2017/11/12
コウヤボウキの実 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21
コウヤボウキの種子(に見える痩果) 逗子市・三浦アルプス 2018/12/21
コウヤボウキの完熟した実 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
コウヤボウキの完熟した実 秦野市・葛葉緑地 2018/12/29
冠毛はふつう白色だが、ピンク色がかっているものが稀にある。
東京都文京区・#小石川植物園(分類標本園にナガバノコウヤボウキ)
衣笠山公園(11月上旬、管理事務所ほぼ真向いの斜面)、森戸川源流)、はやま三ヶ岡山緑地(あじさいコース中腹、つつじコース中腹)、神武寺・鷹取山ハイキングコース、鎌倉中央公園、散在ガ池森林公園(馬の背の小径)、新林公園(10月末~11月上旬)、高麗山公園、大磯運動公園