花点草 バラ目/イラクサ科/カテンソウ属 展葉/9月下旬~ 花期/3月下旬~4月
学名/Nanocnide japonica Blume
自生種
カテンソウの雄花 鎌倉市・円覚寺黄梅院 2019/03/27
山地や丘陵地の日当たりがあまりよくないやや湿った林床に生える多年草で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)の雌雄異花。湘南・鎌倉・三浦半島に自生あり。林道やハイキングコース沿いにもつまらない雑草のごとく群生してあるが、見られる地域は意外と限られており、どこにでも生えているというものではない。
カテンソウの群生 大磯町生沢 2019/04/13
カテンソウ 大磯町生沢 2019/04/13
カテンソウ 大磯町生沢 2019/04/13
葉はヘビイチゴ(蛇苺)の仲間を連想させる姿。但し三出複葉でなく単葉。九月下旬あたりからにわかに目立つようになり、他の野草が概ね枯れる秋冬の谷戸(やと)によくはびこる。
#カテンソウの秋冬の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/12/10
カテンソウの葉 鎌倉市・浄智寺谷戸 2019/03/27
カテンソウの花
花は人の小指の爪よりも小さいものなので、あまり注目して見る人はいないかもしれない。地味。咲いて見えるのはすべて雄花。蕾は赤紫色を帯びることが多い。雄蕊は折りたたまれていたものが一瞬にしてぴーんと開くが、その衝撃で花粉が煙立ち飛散する仕組み。
カテンソウ 葉山町長柄・川久保 2018/03/18
カテンソウの雄花 大磯町生沢 2019/04/13
カテンソウの雄花 鎌倉市・円覚寺黄梅院 2019/04/09
カテンソウの雄花 鎌倉市・円覚寺黄梅院 2019/03/27
雌花は密かに葉腋(ようえき)にあり。緑色をした子房らしき膨らみの先に白色の突起のようなものが突き出ているように感じられる。長さ2mmくらいしかないじつに小さなもので、10倍ルーペでもろくに見えたものでなし。肉眼ではあるのかないのかさえよくわからない。
#カテンソウの雌花(白色矢印) 茅ヶ崎市浜之郷 2020/02/28 暖冬
横浜市栄区・横浜自然観察の森(クヌギの林)
亀ヶ谷坂、浄智寺(谷戸)、円覚寺黄梅院(門外)、鎌倉中央公園、大磯町生沢・谷戸川(並行する道沿いに多い)
葉山町長柄・川久保
カテンソウの雌花は、昨年見たけれど、花の詳細が解らないまま。
今年再チャレンジしてみたいです。