精霊蝗虫 昆虫/バッタ目/バッタ科/ショウリョウバッタ属 成虫期/7月~10月
在来種
ショウリョバッタ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/08/04
日本最大のバッタ。名前は、先祖の霊である精霊(しょうりょう)が家に帰ってくるお盆(旧暦8月15日)の頃になると大きく成長した成虫を頻繁に見かけるようになるため、姿が精霊船に見立てられたか。インターネットが普及する以前は、湘南地方ではショウジョウバッタ(霄壤蝗虫)と呼ばれる方が普通だったと思われる。昭和(-1989)の時分、ショウリョウバッタは体が大きすぎる故に近いうちに絶滅してしまうのではないかと子供ながらに心配していたが、現在に至るまで数を減らしているような気配はない。おそらくは、どこにでも大量に生えているイネ科の植物を食草とするため、多様性が失われたどうしようもない荒れ地や公園、河川敷でも生息できるからだろう。海辺にさえいる。湘南・鎌倉・三浦半島で、イネ科の雑草が生えているところであればたくさんいる普通種。草が刈られていない河川の土手を歩けば、飛翔して逃げてゆくショウリョウバッタを簡単に見つけられるのではないか。体は大きい割に飛翔は得意。すぐにバテるようだが。オスの成虫は飛翔するときチキチキチキチキと音を出すため、チキチキバッタとも。オンブバッタ(負飛蝗)のように小さなオスが大きなメスの背中に乗ることも。
ショウリョウバッタ 茅ヶ崎市・湘南タゲリ米の里 2018/08/31
ショウリョバッタ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/08/04
ショウリョウバッタ(上に乗る小さい方が夫、下の大きい方が嫁) 茅ヶ崎市柳島 2016/09/14
柄(がら)は様々あり。
ショウリョウバッタ 小田原市早川 2018/08/26
個体数が多いので、アメリカザリガニ(亜米利加蜊蛄)やセミ(蝉)と併せて、夏休みの子供の虫取りにちょうどよいのではないか。