蔓穂 クサスギカズラ目/クサスギカズラ科/ツルボ属 花期/8月下旬~9月
有毒自生種
ツルボの咲き始め 鎌倉市山ノ内・八雲神社 2017/08/27
日当たりの良い低草地や道端などに生える多年草。ヒヤシンスに近い植物である。地下には球根(鱗茎)あり。群生しやすい。草丈は人の脛(すね)ながら、大きいと感じるもの小さいもの個体差あり。名前はスルボ(綿棗兒)、サンダイガサ(参内傘)とも。ツルボおよびスルボの意味は不明。もちろん蔓植物ではない。ツル(鶴)を連想させる要素も特になし。一説には群生する様子から連なる穂ツレボ(連穂)からの転訛(てんか)。こじつけるなら、つるっとした花径(かけい)がするっと伸びて穂状の花を咲かせるもの。
日当たり良い草地に生えたツルボ 茅ヶ崎市堤・市民の森 2019/09/06
ツルボ 鎌倉市・円覚寺居士林 2017/08/27
異様に大きなツルボ 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01
葉は線形で、開花時にはふつう葉を伴う。ただし葉がく花茎だけを伸ばしているものも見かける。
ツルボの葉 茅ヶ崎市・氷室椿庭園 2019/09/01
紛らわしい近似種なし。
ツルボの花
他に見るべき花の少ない晩夏から初秋にかけて、淡紫色の花穂(かすい)を地面から直立させる。花茎には葉は付かない。
ツルボ 鎌倉中央公園 2017/08/24
ツルボ 鎌倉中央公園 2017/08/24
花期終盤のツルボ 箱根町・湖尻園地 2016/09/06
浄妙寺、鎌倉中央公園、龍宝寺(本堂前、本堂下駐車場の墓地側にたいへん多い)
鎌倉市山ノ内・八雲神社、茅ヶ崎市・市民の森(南側林縁)、#氷室椿庭園
種から育てています。
昨年の秋、芽を出しましたが、梅雨に入ると枯れてしまいました。
生き残って、梅雨から夏にかけて、その季節に休眠していたのか。
それとも、生きながらえなかったのか。
それがよく分からなかったのですが、期待をしつつ水やりは続けました。
そして、秋になりようやく芽を改めて出してくれました。
今年は、まだ小さそうなので花は無理でしょう。
来年の開花を待ちます。