マダニ

真蜱 節足動物/ダニ目/マダニ科 活動時期/4月~9月

危険駆除

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

マダニはマダニ科の総称で、マダニという名の一種類のダニがいるわけではない。私たちが気づいていないだけで身近な草むらなどに普通に生息するという(が、その割にはマダニ被害に遭ったという話はさっぱり聞かないけれども)。種類によるが体長は3mm~8mm程度。動物や人の皮膚に頭からダイブしたかのごとくぶっすり突き刺さり、血を吸う。丸一日以上吸血し続けるが、痛みはないらしい。吸血後のマダニのお腹はたぷんたぷんに膨れ上がり、体長は10~30mmに達するものも。

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 平塚市・高麗山公園産か 2016/06/01

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 平塚市・高麗山公園産か 2016/06/01

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 平塚市・高麗山公園産か 2016/06/01

靴下に貼りついて吸血を試みるタカサゴキララマダニ 平塚市・高麗山公園産か 2016/06/01

上(↑)に掲載したマダニについて


私の(水色の)靴下に引っ付いていたものである。何かあることには気づいていたが、雑草の種子かゴミかと気にせず帰宅、よく見れば噂のマダニであった。マダニは靴下に頭から突っ込んで私の足の血を吸おうと試みたらしい。幸いにして靴下の厚みが勝利しマダニに噛まれることはなかった。マダニは巨石を打ち付けて破砕し殺した。

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫、体長約3mm) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

マダニ(タカサゴキララマダニの若虫、体長約3mm) 平塚市・高麗山公園産か 2018/04/05

上(↑)に掲載したマダニについて


私の ピーーーー に食い付いていたものである。昨日からか一昨日からか、 ピーーーー の裏っ側が小さくチクリと痛むことには気づいていた。おそらくニキビか何か小さいできものができているのだろうと看過。その後風呂上りに確認すればできものは(老化が原因でできる)小さなイボだった。しかも薄茶色に膿んでいるようだ。イボは除去することにし、指でつまんで力づくで引き千切れば、「プチっ」と皮膚が破れる小さいながら確かな音を発してイボは取れた。ああ、よかった。とイボを見やれば、それはまさかのマダニであった。私は3月31日午後から4月5日夜までじつに五日間も ピーーーー にマダニをぶら下げていたのである。 ピーーーー もぶら下がっているものであるが。おそらく靴か靴下に取り付いたマダニはズボンの裾(すそ)から私の足をえっちらおっちらよじ登ってきたのだろう。ピーーーー に噛みついたのはたまたまに違いない。その食らいついていたマダニ、知らぬこととはいえ自力で引き抜いてしまった。これで感染症に罹(かか)ってしまった可能性があるため、マダニはプラスチック容器に捕らえて証拠保全。マダニは三日後死亡。今後もし私が何らかの症状を発したならば、スポーツ紙あたりが「関東地方で初!マダニに ピーーーー を噛まれた神奈川県内の男性に感染症の疑い(笑)」と喜んで書き立てそうな珍事件であるが、 ピーーーー はチンではない方であることをここに書き残しておく。


(後記)

じつは、その後一ヶ月以上も ピーーーー の患部は硬く腫れたままとなっていた。単なる傷としてではなく、マダニが残した物質なのか何なのかが残存していたに間違いない。もうだめだ。これはもう病院で患部周辺のしわしわの皮膚と肉を切除してもらうしかないのではないか、と諦めつつも、現実から目を反らして放置するという得意の(しばしば悲劇的な結末を招いている)対処法を採用した。
7月15日 おそるおそる患部を確認してみたところ、マダニに噛まれた痕跡は完全に消え去っていた。ここに我が ピーーーー の勝利を宣言し、金メダルを謹上したい。

近年、日本では平成25年(2013)1月に初めて確認された重症熱性血小板減少症候群(SFTS)というウィルス性感染症をマダニが媒介している疑いが強まり社会問題になっている。国立感染症研究所によれば、六日~二週間の潜伏期間を経て発症し、発熱・嘔吐・腹痛・下痢などの症状が出るという。平成27年(2015)10月28日時点で死者は国内累計43名(症例報告数163件=いずれも西日本、生存は120名)、高齢者が発症すると重篤化しやすい傾向が見られている。平成28年(2016)6月現在、ワクチンなし、特効薬なし。国立感染症研究所によれば、平成29年(2017)6月28日現在、症例報告数266件、生存209名・死亡57名、致死率は約21%。また、ペットとして飼われていたイヌ(犬)とネコ(猫)がSFTSを発症した事例、野良ネコに噛まれた人がSFTSを発症して死亡した事例があることが報じられた。なおマダニはSFTSのみならず日本紅斑熱なども媒介する。SFTSは今のところ西日本でのみ確認がされているので、神奈川県内ではじつは日本紅斑熱などの方が恐ろしい。

平成29年(2017)6月、静岡県熱海市で80代の女性がマダニが媒介する日本紅斑熱に感染、のち回復した。(7月7日 静岡新聞)
同年9月、静岡県東部で50~80代の男女5人が日本紅斑熱に感染、沼津市の70代と80代の女性が死亡した。過去5年間の静岡県内の患者数は11人で(10月5日現在)、このうち死者は4人。居住地はいずれも県東部だった。(10月7日 静岡新聞)
静岡県と神奈川県は箱根の山を介して接しており、残念ながら無関係だと油断はできない。近年は”増えすぎてしまった”シカ(鹿)やイノシシ(猪)が神奈川県内に出没しており、その範囲は湘南・鎌倉・三浦半島にまで及んでいる。これらの獣が、マダニ(やヤマビル(山蛭))を人間の生活圏の中にまで運んできてしまうのだ。

マダニ対策

※詳細は国立感染症研究所のホームページ等で確認のこと。


予防 -マダニに噛みつかれないために-

草むらに近づくときはできるだけ肌を露出させないこと。虫除けスプレーも併用したい。


対処 -マダニに噛みつかれてしまったら-

肌に食らいついているマダニを発見しても、自分で潰したり引き剥がしてはいけない。無理に剥がそうとすると、血液の逆流を起こしマダニの体内にあったウィルスが人体の方へ注入されてしまうおそれあり。また千切れた顎(簡単に抜けないように返しが付いている、のみならず、セメント物質を出して顎と人間の皮膚をがっちり固着させてしまう)が皮膚の中に残ってしまい炎症を引き起こすことも。マダニは皮膚に食いつかせたまま病院(皮膚科)へ行き、除去(噛まれた周辺の皮膚ごと切除)してもらうこと。

昭和61年(1986)バイエル社(ドイツ)が開発し、日本では平成27年(2015)にようやく承認された忌避剤イカリジンがマダニにも効果を発揮するという。平成30年(2018)4月現在、市販されているイカリジンを有効成分とする人体用虫よけ剤は、フマキラー「天使のスキンベープ プレミアム」(イカリジン15%)、KINCHO「お肌の虫よけ プレシャワーPRO」(同)などがある。
一般的な虫よけ剤の有効成分はディート(現在は30%)。これも使わないよりはましという。


高麗山公園(タカサゴキララマダニ(体長約6mm)、ヤブラン平の草むらに多く生息する疑い)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする