ニセカラクサケマン

偽唐草華鬘 キンポウゲ目/ケシ科/カラクサケマン属 花期/1月下旬~7月
学名/Fumaria capreolata L.

有毒外来種駆除稀少

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ヨーロッパや北アフリカを原産とする花がかわいらしい一年草(越年草)。林内でたくさん見かけるキケマン属の野草ムラサキケマン(紫華鬘)の仲間であるが、果実がまん丸で中には種子が一個だけしか入っていないので別属に分類されている。名は、ケマンソウ(華鬘)の仲間で葉が唐草を思わせるような形をしたカラクサケマンによく似てはいるが別物であるため偽物呼ばわりされてしまっているもの。茎は地面に這い気味に成長してゆく半蔓性。よく咲いてよく実を作るためか、産地では群生しやすい。外来の帰化雑草として南米やオーストラリアなど各国に侵入しており、神奈川県内では平成15年(2003)に初めて相模原市内で帰化が確認されるに至った。のち鎌倉市内でも発見されているが、分布が年々拡大していっているようには特には感じられず、今のところは希少種。日当たりの良い市街地に生える。耐寒性高し。記録的少雨でも問題なく生育したので、乾燥にもかなり強い。

道端に生えたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

道端に生えたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

道端に生えたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

道端に生えたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

道端に生えた開花し始めたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

道端に生えた開花し始めたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

駐車場の隅に生えた開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

道端に生えた開花し始めたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

道端に生えた開花し始めたニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

開花中のニセカラクサケマン 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの葉 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの葉 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

日本国内にカラクサケマン属に分類される外来の帰化雑草は本種を含めて三種あり。よく似ていて紛らわしい。

カラクサケマン属三種の見分け方
カラクサケマン ニセカラクサケマン セイヨウエンゴサク
花序 小花の数が少なくやや貧相
花色 ふつう赤っぽい ふつう白っぽい
小さい
萼の長さ<小花の長さの1/2
大きい
萼の長さ≧小花の長さの1/2
小花 横向き 咲き進むと下を向く
下を向く
粉を吹いてやや白っぽい
神奈川県内の分布 川崎市多摩区 相模原市南区、鎌倉市 未発見

ニセカラクサケマンの花

ふつう白っぽく、先端のみ濃い赤紫色をしている。先端は開かない。小花は蕾のうちは上向きで、咲くと横向きになり、咲き進むと小花柄(しょうかへい)がくいっと曲がって下を向く、というのが本種の大きな特徴。

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花のサイズ感 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの花のサイズ感 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの下を向いてきた花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

ニセカラクサケマンの下を向いてきた花 相模原市南区上鶴間本町 2026/02/06

各小花の直下に花とほぼ同色の萼が一対(二個)付属する。萼は大きくて、小花の長さ(後方に突き出る距(きょ)の部分は含めない)の二分の一ないしそれ以上の長さあり。苞(ほう、花に付属する葉)は小花柄の基部下側から一枚出ているが、小さめであまり目立たない。

ニセカラクサケマンの大きな萼 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

ニセカラクサケマンの大きな萼 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

ニセカラクサケマンの萼の長さ≧花の長さの1/2 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

ニセカラクサケマンの萼の長さ≧花の長さの1/2 相模原市南区上鶴間本町・国道16号線 2026/02/06

正確な開花時期は不明。発芽時期も不明だが、もしかしたら秋から順次生え出て、株がそれなりの大きさに成長でき次第開花し始める、のかもしれない。秋咲きする個体がある、真冬から咲き出す個体もある、ふつうは春に最盛期を迎える、開花は夏本番の手前までらしい。


鎌倉市由比ガ浜

相模原市南区上鶴間本町(-ほんちょう)九丁目・国道16号線(街路樹の植え桝=生育遅い、歩道のアスファルトの隙間、店舗前、駐車場の隅、空き地などに)

参考資料

山本薫・中山博子「鎌倉市で確認されたニセカラクサケマン(ケシ科)」 『FLORA KANAGAWA No.96』 神奈川県植物誌調査会発行(2025)

『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)

秋山幸也「相模原市内でニセカラクサケマンを確認」 『FLORA KANAGAWA No.55』 神奈川県植物誌調査会発行(2003)

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