長葉の高野箒 キク目/キク科/コウヤボウキ属 花期/7月中旬~9月 結実期/9月~3月
学名/Pertya glabrescens Sch.Bip. ex Nakai
自生種稀少保護

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/27
主に山地の尾根などに生える落葉小高木で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。コウヤボウキの近似種で、姿がそっくり。神奈川県内では主に丹沢方面に分布し、箱根にもある。湘南・鎌倉・三浦半島では極めて希で、三浦アルプス辺りの尾根道などにひっそりと自生があるのみ。

開花し始めたナガバノコウヤボウキ 箱根湿生花園 2026/08/18

花期終盤の#ナガバノコウヤボウキ 箱根湿生花園 2024/09/24
| コウヤボウキとナガバノコウヤボウキの見分け方 | ||
| コウヤボウキ | ナガバノコウヤボウキ | |
| 本年枝 | 葉は互生 | 葉は互生 |
| 前年枝 | 葉は束生 | 葉は束生 |
| 枝や葉の毛 | よく見ると有毛 | 無毛 |
| 花が咲く場所 | 本年枝の枝先にふつうは1個のみ | 前年枝の各節に1個ずつ |
| 総苞片 | 小さい | 大きい |
コウヤボウキもナガバノコウヤボウキも、葉は、去年生え出た前年枝(ぜんねんし、二年枝)では三枚から五枚程度が束生(そくせい)し、今年新しく生え出た本年枝(ほんねんし、当年枝・一年枝)では単純に互生(ごせい)する。共に、束生する葉の方が互生する葉よりもやや小さく長めである。ナガバノコウヤボウキは束生する葉がコウヤボウキのよりもやや長い傾向があるためこの名が付けられたようだが、おそらく地域性や個体差があると思われ、神奈川県内で見かけるナガバノコウヤボウキの葉は明確には長いとは感じられないものが多いかもしれない。いずれも細かな鋸歯(きょし)あり。なお『神奈川県植物誌2018』P.1512のコウヤボウキ属の検索表に記述されている’当年枝の葉は2対の突起状鋸歯がある’は誤りで、鋸歯の数はもっと多い。

#ナガバノコウヤボウキの前年枝と本年枝 箱根湿生花園 2026/08/20

#ナガバノコウヤボウキの前年枝と本年枝 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの葉が束生する前年枝 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの前年枝の束生する葉と各節で咲いた(咲き終わった)花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの前年枝の束生する葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

ナガバノコウヤボウキの前年枝の束生する葉のサイズ感 箱根湿生花園 2024/09/24

#ナガバノコウヤボウキの前年枝の束生する葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの葉が対生する本年枝 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの葉が対生する本年枝 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの葉が対生する本年枝 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの本年枝の対生する葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの本年枝の対生する葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの本年枝の対生する葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの本年枝の対生する葉裏 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16
コウヤボウキの葉や茎は(目を凝らしてよく見れば)有毛、ナガバノコウヤボウキは無毛である。

#ナガバノコウヤボウキの無毛の前年枝 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの前年枝の無毛の葉 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの無毛の本年枝 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの無毛の本年枝 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16
ナガバノコウヤボウキの花
コウヤボウキの花はふつう本年枝の先端で一個だけ咲き、ナガバノコウヤボウキの花は前年枝の各節に(束生する葉の中央に)一個ずつ付く、という明確な違いあり。なお『神奈川県植物誌2018』P.1512のコウヤボウキ属の検索表に記述されているナガバノコウヤボウキの’頭花は前年に伸びた枝の短枝の先につく’は誤り。開花時期はコウヤボウキよりも早く7月中旬から。一斉に満開することはなく、咲いても各枝一個ないし二個ずつ。じわりじわり順繰りに開花して行き、蕾がなくなったところで開花は終了。8月ないし9月には咲き終わるのではないか。キク科なので頭状花序(とうじょうかじょ)。形状はコウヤボウキに類似する。

#ナガバノコウヤボウキの蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2024/06/29

#ナガバノコウヤボウキの開花直前の蕾 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/25

#ナガバノコウヤボウキの蕾 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの開花直前の蕾 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/22

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/25

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/25

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/28

#ナガバノコウヤボウキの花 茅ヶ崎市浜之郷 2026/08/16

#ナガバノコウヤボウキの花 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの花 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの花 箱根湿生花園 2026/08/20

#ナガバノコウヤボウキの花 箱根湿生花園 2024/09/24

#ナガバノコウヤボウキの花と葉のサイズ感 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/27
総苞片はコウヤボウキよりも大きい。

#ナガバノコウヤボウキの総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/22

#ナガバノコウヤボウキの総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2026/07/22

#ナガバノコウヤボウキの総苞 箱根湿生花園 2026/08/18

#ナガバノコウヤボウキの総苞 茅ヶ崎市浜之郷 2024/07/27
ナガバノコウヤボウキの実
コウヤボウキに類似する実ができる。キク科の植物なので種子に見える粒が果実である。

熟した実が春まで残るナガバノコウヤボウキ 南足柄市・大雄山最乗寺奥の院~明神ヶ岳 2021/01/05
実が熟しても、コウヤボウキのようには総苞ががばっと平開しないかもしれない。

ナガバノコウヤボウキの熟した実 南足柄市・大雄山最乗寺奥の院~明神ヶ岳 2021/01/05

ナガバノコウヤボウキの熟した実 南足柄市・大雄山最乗寺奥の院~明神ヶ岳 2021/01/05

ナガバノコウヤボウキの熟した実のサイズ感 南足柄市・大雄山最乗寺奥の院~明神ヶ岳 2021/01/05
東京都文京区・#小石川植物園(分類標本園)、東京都八王子市・長沼公園
三浦アルプス(南尾根=令和8年(2026)滅失したか)
南足柄市/箱根町・明神ヶ岳、#箱根湿生花園(①落葉広葉樹林区に1群、8月中旬~9月)
参考資料
『神奈川県植物誌2018』(電子版を含む) 神奈川県植物誌調査会編 神奈川県植物誌調査会発行(2018)
コウヤボウキ
カシワバハグマ
オケラ