ムラサキケマン

紫華鬘 キンポウゲ目/ケシ科/キケマン属 花期/3月下旬~6月
学名/Corydalis incisa (Thunb.) Pers.

有毒自生種

ムラサキケマン 鎌倉市・円覚寺(えんがくじ) 2019/03/27

ムラサキケマン 鎌倉市・円覚寺(えんがくじ) 2019/03/27

林内のやや湿った明るい日陰に生える一年草(越年草)。紫色の花序が特徴的な、春を代表する野草の一つ。湘南・鎌倉・三浦半島では谷戸や丘陵地のハイキングコース沿いなどにたくさん生えている普通種なので見かける機会はたいへん多く、ほぼ雑草扱い。市街地にはほとんどない。

ムラサキケマン 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/04/06

ムラサキケマン 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2019/04/06

葉は二回三出複葉。有毒なので、セリ(芹)などの葉と間違えて食べてはいけない。

ムラサキケマンの葉 平塚市土屋 2024/03/28

ムラサキケマンの葉 平塚市土屋 2024/03/28

ムラサキケマンの葉 大磯町生沢・谷戸川 2019/04/13

ムラサキケマンの葉 大磯町生沢・谷戸川 2019/04/13

ムラサキケマンの葉 鎌倉市・建長寺・回春院 2017/03/05

ムラサキケマンの葉 鎌倉市・建長寺・回春院 2017/03/05

ケマンソウ(華鬘草)は近似種ながら姿がまったく異なる別名タイツリソウ(鯛釣草)のこと。ムラサキケマンに似る近似種としてはジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ヤマエンゴサク(山延胡索)の二種類は覚えておきたい。

ムラサキケマンの花

基本は明るい赤紫色。ただし花の色味にはやや変異がみられ、希に青っぽいものに遭遇することがある。湘南・鎌倉・三浦半島では見かけないが、白っぽいものはシロヤブケマン(白藪華鬘)、ほぼ真っ白ならばユキヤブケマン(雪藪華鬘)と呼び分けられる。黄色い花ならキケマン(黄華鬘)ないしミヤマキケマン(深山黄華鬘)という近似の別種である。

ムラサキケマン 横浜市金沢区・称名寺市民の森 2019/03/22

ムラサキケマン 横浜市金沢区・称名寺市民の森 2019/03/22

ムラサキケマン 横浜市戸塚区・俣野園 2016/03/27

ムラサキケマン 横浜市戸塚区・俣野園 2016/03/27

ムラサキケマン 横浜市戸塚区・俣野園 2016/03/27

ムラサキケマン 横浜市戸塚区・俣野園 2016/03/27

ムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2016/03/29

ムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2016/03/29

ムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2016/03/29

ムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2016/03/29

青紫色のムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

青紫色のムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

青紫色のムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

青紫色のムラサキケマン 大磯町・高麗山公園 2018/03/31

ほぼ青色のムラサキケマン 平塚市・湘南平 2018/03/31

ほぼ青色のムラサキケマン 平塚市・湘南平 2018/03/31

青色のムラサキケマン 鎌倉広町緑地 2017/04/14

青色のムラサキケマン 鎌倉広町緑地 2017/04/14

苞(ほう、花の直下に付属する小さな葉)には細かな切れ込みが多数入る。

ムラサキケマンの苞 平塚市土屋 2024/03/28

ムラサキケマンの苞 平塚市土屋 2024/03/28

開花した貧弱個体はジロボウエンゴサクと雰囲気が似るが、葉と苞の形状が異なるので見分けは容易。

ムラサキケマンの極貧開花個体 藤沢市・神光寺 2024/04/16

ムラサキケマンの極貧開花個体 藤沢市・神光寺 2024/04/16

4月中旬以降は咲き終わった小花が目立ち始めて花が荒れてくる。

ムラサキケマンの実

マメ科のような実ができる。

ムラサキケマンの若い実 大磯町・高麗山公園 2019/04/11

ムラサキケマンの若い実 大磯町・高麗山公園 2019/04/11

ムラサキケマンの若い実 茅ケ崎里山公園 2018/04/19

ムラサキケマンの若い実 茅ケ崎里山公園 2018/04/19


葉山町・二子山(上二子山~下二子山)、鎌倉広町緑地、高麗山公園

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