クリスマスローズ

Christmas rose キンポウゲ目/キンポウゲ科/クリスマスローズ属 花期/(ニゲル 12月~2月2月下旬~3月
学名(ヘレボルス・ニゲル)/Helleborus niger L.
学名(ヘレボルス・オリエンタリス)/Helleborus orientalis Lam.

有毒外来種改良種

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

園芸栽培される、ヨーロッパなどを原産とする常緑の多年草で、クリスマスローズ属に分類される植物の(園芸種を含めた)総称。学名からヘレボルス(Helleborus、ヘレボラス)と呼ばれることも。園芸品種は交配も含めて多彩にあり。じつは、正しくは、クリスマスローズと呼ばれるべきは、ヘレボルス・ニゲル(ヘレボルス・ニガー、ヘレボルス・ノイガー)という種のみだったりする。英名Christmas rose=Helleborus niger。白花を咲かせるのだが、名前は根っこが黒っぽいことに由来。このヘレボルス・ニゲルが原産地ではクリスマス(12月25日)の頃に開花し、花姿がバラ(薔薇)のよう、だからクリスマスローズという。寒さにちょっと弱い。対して、日本でたくさん多くそこかしこで栽培されているのはヘレボルス・オリエンタリスないしそれ系の交配種(ハイブリッド、ガーデン・ハイブリッド)で、じつはこちらはクリスマスには咲いてくれず、春になってようやく開花する。従って和名もハルザキクリスマスローズ(春咲くりすますろーず)と名付けられている。英名はLenten rose(レンテンローズ)で、キリスト教の四旬節(しじゅんせつ、レント、およそ2月)に咲くバラのような花の意である。がしかし、日本では一般にはヘレボルス・オリエンタリスもそれ以外の(ちょっと知名度の低い)種も全部ひっくるめてヘレボルスの仲間を全部クリスマスローズと呼んでいる。従って、クリスマスローズと言いながら名前に反してクリスマスに咲いてくれない花、というイメージが強く定着しているだろう。生命力が強く、花の少ない初春から、日当たりのあまりよろしくない場所でもしっかり育って花を(それなりには)付けてくれるため人気急上昇の高止まりを維持中で、ホームセンターの園芸コーナーでも取り扱いが多数あることからも、近年頻繁に見かけるようになった。どこもかしこもクリスマスローズだらけといっても過言ではないほどに。なお花付きの鉢植えは価格が高く、品種や株の大きさにもよりけりながら、1,980円くらいは最低でもするものだと覚悟しておきたい。新しい優れた園芸品種は値段に上限なし。タネを蒔いてから花が咲く株に成長するまでニ三年もかかるという生産コスト、同じように交配しても同じ花が咲いてくれないという特性による供給の不安定さ(開花見込み苗は添付されているラベルの写真通りの花が咲くとは限らないことも意味するので買う際には注意が必要)、人気が抜群に高いこと、などが高額になってしまう理由。一般的な品種であれば株分けでもぐんぐん増えてくれるので、栽培している知人から増えすぎて余った株を無償で譲渡してもらうのが、一番安上がり。なお小さな苗は300円程度からあるが、前述の通りどのような花が咲いてくれるかさっぱりわからない上、入手しても開花は一年以上先の話となろう。※本頁ではヘレボルス・ニゲルのみならずひっくるめてクリスマスローズとして掲載する。クリスマスローズは有茎種(ゆうけいしゅ)と無茎種(むけいしゅ)に大別され、育て方が異なるので注意が必要。ヘレボルス・ニゲルは有茎種ないし中間種、ヘレボルス・オリエンタリスは無茎種である。クリスマスローズの育て方と称して紹介されているのは、一般的なヘレボルス・オリエンタリス系(無茎種)の栽培方法である。

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル 'HGC パウロ') 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル ‘HGC パウロ’) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス 'スノーダンス') 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス ‘スノーダンス’) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ 二宮町・徳富蘇峰記念館 2012/03/25""

#クリスマスローズ 二宮町・徳富蘇峰記念館 2012/03/25

クリスマスローズ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/02/18

#クリスマスローズ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/02/18

クリスマスローズ(以下、本項はヘレボルス・オリエンタリスのこと)の自生場所は落葉樹の下。夏は落葉樹に葉が生い茂って涼しい木陰となり、秋から春は落葉樹が葉を落としたことでクリスマスローズに良く日が当たるようになる、また堆積した落ち葉が霜除けの役目も果たしてくれる。そのような、いわゆる雑木林の中のような環境で育てることが最適である。植物園や公園ならともかくも、民家の庭でそれを再現することはまず不可能なので、そういった環境に近づけられるよう鉢植えにして季節ごとに場所を移動させて栽培すると良い。用土は水はけ重視で、特に指定はないが、赤玉土(小苗は小粒、大株なら中粒、硬質赤玉土も選択肢に)、鹿沼土、軽石、「ベラボン」、腐葉土、牛糞堆肥、燻炭(くんたん)、有機石灰(カキ殻石灰)を少しだけ混ぜると良い、元肥(もとひ、もとごえ)として「マグァンプK」などの緩効性化成肥料、この辺りから適宜選択して配合する。土の表面が乾いたらたっぷり与える。肥料は、秋と春に錠剤の「プロミック クリスマスローズ用」、開花中は液肥、活力剤も併用する良い。有機肥料を用いるのは秋だけ(夏に効かせないため)。夏(6月~9月)は休眠期に入るので、肥料は切れていること。

クリスマスローズ 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

#クリスマスローズ 鎌倉市・光則寺 2019/03/15

クリスマスローズ 横浜市南区・こども植物園 2018/03/15

#クリスマスローズ 横浜市南区・こども植物園 2018/03/15

クリスマスローズ(以下、本項ではヘレボルス・オリエンタリスなどの無茎種のこと)は、開花前、花芽が上がってくる頃に古葉取り(ふるはとり、古葉切り、葉切り)を行うと、花が早く咲く、良く咲く、大きく咲く、と言われている。行うのは11月から1月の間に。秋からやるという人もいれば、1月下旬が良いとも。触るとばりばりする古い葉を中心に、何なら新しい葉も含めて大胆に葉を切ってゆく。切り過ぎるくらいに切った方がじつは良いらしいが、見た目がみすぼらしくなるので要注意。売られているクリスマスローズが葉をたくさん蓄えているのは、じつは見栄え良くするために(=良く売れるように)わざと(本当は不要な)葉を残しているというだけの話。葉を残しすぎると、まず花が葉に隠れてしまって見えないばかりか、花が小さくなってしまうなどの弊害が出る。ハサミで地際(じぎわ)から10cm弱の葉柄(ようへい)を残して葉をちょん切る。あんまり株元近くで切ってしまうと菌などが侵入して株を傷めてしまうおそれが出てくるため、葉柄は少し残しておく。残った柄(え)はじきに枯れるので、引き抜いてやる。花芽は良く日に当ててやる。葉は次々と生え出てくるので、切り過ぎたとしても大きな心配はなし。特に花後はたいへん良く茂る。なおクリスマスローズは有毒なので、切り口の汁気が目に入ったり(手で目を擦ったり)しないように。汁気が肌に触れてもかぶれることがある。またキッチンバサミは使わないように(使ってしまったらよく洗浄すること)。

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル)の葉 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル)の葉 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル 'HGC パウロ')の葉 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル ‘HGC パウロ’)の葉 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/21

#クリスマスローズの葉 茅ヶ崎市浜之郷 2019/06/21

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル)の黒い根、根腐れしているわけではない 茅ヶ崎市浜之郷 2020/12/12

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル)の黒い根、根腐れしているわけではない 茅ヶ崎市浜之郷 2020/12/12

クリスマスローズの仲間は他に、ヘレボルス・リビダス(Helleborus lividus)、ヘレボルス・フェチダス(Helleborus foetidus)、ヘレボルス・ステルニー(Helleborus × sternii)などあり。葉がちょっと変わった形をしているなと感じたらこれらである可能性。

クリスマスローズの花

ヘレボルス・ニゲルは12月ないし12月末から開花する。地域差・気象条件・栽培環境差・個体差によって開花し始める時期に結構な差異が出るようで、一般家庭で実際にクリスマス(12月25日)までに咲いてくれるかはちょっと怪しいところ。1月中旬あたりから咲いてくれれば御の字と思っておいた方が良いかも。冬場は特に成長が遅いので、地際で蕾らしきものができ始めていてもなかなか花茎が立ち上がって来ない、なっかなか咲いてくれないなんていうことはよくある話。もちろん、生産者が山上げして開花促進させたものは12月から花を付けて売り場に並べられているので、どうしてもクリスマスにクリスマスローズの花を見たいという場合はもう咲いている鉢植えを買って来るのが手っ取り早い。花がいくつもきれいに咲いている優良な鉢植えで2,980円。花色は白で、やや上向きに咲く。一般的に栽培されているヘレボルス・オリエンタリスは、2月下旬から開花する。圧倒的に数多く流通しているのはヘレボルス・オリエンタリス系の園芸種なので、クリスマスローズは春の庭を飾る花である。花色は主に紫(や白など)。咲き進んでいくと色が変化してゆくことは往々にしてあり。なお栽培環境によっても花色に違いが出てくるようなので、生産者が山上げしたりハウスに入れたりして栽培していたものを買ってきたばかりと、自宅に置いて一年たったものでは、なんだか花色が濃くなってしまった、なんていうことも起こりがちなので注意したい。草丈が人の脛(すね)程度と低いことに加え、下向きに花が咲くため、地植えをすると蕊の様子はほとんど窺(うかが)えないちょっと残念な状態に。花弁のように見える部分はじつは萼なので、気温が寒いことも重なって、すぐには傷まず花持ちは良好。花が咲き終わって蕊が全部落ちてしまったあとでも、花弁(のように見える萼)はいつまでも傘開いた状態で残っているなんていうことも。ただし、来年の咲きっぷりを考えるなら、咲き終わったら花殻(はながら)は早めにどんどん切り落としてしまった方が良い。満開の状態で最後の蕾が開いたらもうさっさと花を全部切っちゃって、とはクリスマスローズ生産者の(ちょっと無茶な)談。

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル 'HGC パウロ') 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル ‘HGC パウロ’) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル 'HGC パウロ') 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル ‘HGC パウロ’) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル 'HGC パウロ')の花の裏側 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル ‘HGC パウロ’)の花の裏側 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス 'スノーダンス') 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス ‘スノーダンス’) 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス 'スノーダンス')の花の裏側 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

#クリスマスローズ(ヘレボルス・ニゲル×リビダス ‘スノーダンス’)の花の裏側 平塚市・花菜ガーデン 2021/01/19

クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

#クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

#クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

#クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

クリスマスローズ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/02/18

#クリスマスローズ 茅ヶ崎市浜之郷 2017/02/18

クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

#クリスマスローズ 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

クリスマスローズの実

放っておけば実がなりタネも穫れる。ただし実を付けてしまうと来年の花数は減ることになる。

クリスマスローズの若い実 茅ヶ崎市下町屋 2019/05/16

#クリスマスローズの若い実 茅ヶ崎市下町屋 2019/05/16


相模原市南区・#相模原麻溝公園(クリスマスローズの小道などにオリエンタリス・ハイブリッド8,000株以上、クリスマスローズの小道の樽にニゲル1株=1月中旬~下旬)、相模原市南区・#相模原麻溝公園ふれあい動物広場(シマリスの芝生広場側花壇にニゲル?=1月中旬~下旬、ポニー乗馬場中にニゲル? ※管理者は相模原麻溝公園とは異なる)

鎌倉市腰越・#本龍寺(鉢植え多種)、#花菜ガーデン(風くるま迷図にオリエンタリスハイブリッド、ニゲルも?)

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『クリスマスローズ』へのコメント

  1. 投稿日:2020/12/12(土) 06:46:37 ID:5ac61d727 返信

    茅ヶ崎市浜之郷には、山野草だけでなく、園芸種もあるのですね。
    平塚市・花菜ガーデンは行ってみたいなと思っているけれど、JR平塚駅からバスで遠いようで行ったことがありません。

    • mirusiru.jp 投稿日:2020/12/12(土) 10:23:31 ID:0c7cd3c7f 返信

      私が植えたものではないので邪険に扱ってきたのですが、ニゲルの苗を衝動買いしてしまったため来年の(植え替え時期である)秋からちょっと本腰を入れて手入れをすることになりそうです。

      花菜ガーデンはお薦めは致しません。見る価値あると言えるのはバラ園とヘメロカリスと冬のチューリップ(とクレマチス、と強いていうなればクリスマスローズ)だけ。バラ満開時(五月)の今年の入園料金は900円です。65歳以上は550円。価格差別も腹立つレベルで、私なら他行きますね。県内の希少な山野草を保護育成しているということは一切なし。樹木も園芸種ばっかり。県の財政どうこうで大船フラワーセンターの閉園を模索する動きがありましたが、真っ先に閉園すべきは花菜ガーデンの方だと断言できます。私や楽さんには見るもの無さ過ぎて、それで無駄に広いので、苛々してきますよ。と言いながら十二月末にクリスマスローズを見に行こうかどうしようか検討しています笑笑。他は枯れた芝生しかないでしょうけど、今は220円ですし、私はまぁまぁ近いですしね。時間を捨てるつもりで行けば、ウォーキングにはもってこいです。来園者も他には三四人くらいしかないでしょうし。トイレはすごくきれいです!