セイバンモロコシ

西蕃蜀黍 イネ目/イネ科/モロコシ属 花期/6月~11月
学名/Sorghum propinquum (Kunth) Hitchc.

外来種駆除

生態系被害防止外来種リスト「総合対策外来種」

セイバンモロコシ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

道端や川の土手などに生える、地中海沿岸などを原産とする多年草。外来の帰化雑草である。西蕃は西方の外国の意。英名ジョンソングラス(Johnson grass)。特にお役所が土木工事を行った荒れ気味の土地にたくさん生える。遠目に見る姿はススキ(芒)のようで、葉も白い葉脈が一本入っておりススキやオギ(荻)のようなもの。ヨシ(葦)ではない。そして明らかに花穂(かすい)の様子がこれらとは異なる。一本の条(すじ)にふわふわした綿毛がまとわりついているあの感じじゃない。どこかイヌムギ(犬麦)を連想させるような形状で、更には赤紫色を帯びている。ときたら本種だろう。多年草なので、駆除するには刈払い機で丸禿げにしても駄目で、引っこ抜かなければならない。草丈はススキなどと同様で草丈は1~2mに成長する。湘南・鎌倉・三浦半島で、その辺に群生しているありきたりの普通種。

土手に群生したセイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

土手に群生したセイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市萩園・相模川土手 2018/07/10

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市萩園・相模川土手 2018/07/10

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川(湘南タゲリ米の里付近) 2016/10/18

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川(湘南タゲリ米の里付近) 2016/10/18

道端に生えたセイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/07/25

道端に生えたセイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下道 2021/07/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市芹沢 2016/10/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市芹沢 2016/10/25

セイバンモロコシ(左奥の穂はオギ) 茅ヶ崎市西久保・小出川 2016/10/18

セイバンモロコシ(左奥の穂はオギ) 茅ヶ崎市西久保・小出川 2016/10/18

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2016/10/18

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2016/10/18

葉の縁(ふち)は見た目鋸歯なし。基部から先端に向かって触る分にはつるつるで手を切ってしまうようなことはないが、逆目に触ると(もしかしたら皮膚を傷つけてしまうかもしれない)ざらざら感があるので、(葉の基部から先端の方に向かって伸びる)微細な鋸歯が多数あるのだろう。

セイバンモロコシの葉 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉(左が葉先側) 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉(左が葉先側) 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉裏(左が葉先側) 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉裏(左が葉先側) 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉の基部 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの葉の基部 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシの花

一部は初夏にも開花をするが、数多く見られるようになるのは夏の終わりから。毛がたくさん生えた小さな赤色ブラシがちょろっと顔を出していたらそれが雌蕊(雌花)。黄色っぽい葯(やく)を糸でぶら下げるように出していたらそれが雄蕊(雄花)。花弁はない。

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下 2018/06/12

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・新湘南バイパス下 2018/06/12

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市西久保・小出川 2021/07/25

セイバンモロコシ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシ 藤沢市・引地川親水公園 2018/09/12

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市芹沢 2016/10/25

セイバンモロコシ 茅ヶ崎市芹沢 2016/10/25

小穂に芒(のぎ)が一切見られないものはヒメモロコシ(姫蜀黍)ないしノギナシセイバンモロコシ(芒無西蕃蜀黍)と呼ばれる。湘南・鎌倉・三浦半島では芒ありより芒なしの方がふつうか。※本頁では分けず、セイバンモロコシとして掲載する。

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