ポインセチア

Poinsettia キントラノオ目/トウダイグサ科/トウダイグサ属 花期/12月~2月
学名/Euphorbia pulcherrima Willd. ex Klotzsch

有毒外来種改良種

ポインセチア 藤沢市・長久保公園 2018/01/20

#ポインセチア 藤沢市・長久保公園 2018/01/20

クリスマス向けに流通する、中米原産の常緑低木。英語読みはポインセティア(アクセントはセに)。ひときわ目を引く赤い部分は苞(ほう、花に付随する葉)、通常の葉と合わせて赤と緑のクリスマスカラーになるため、十二月が近づくと鉢植え(小さいプランター植えを金銀のフィルムで覆って目隠ししているものが多い)が大量に店頭に並ぶようになる。大きさや仕立てによって価格はまちまちながら、1鉢およそ1,500円くらいはするので結構いいお値段である。クリスマス向け商品でありながら、じつは寒いのは大嫌い。生産者が温度管理をしたビニールハウス内で育てて無理矢理クリスマス目掛けて出荷してきた、というだけで、決して冬の植物ではないのである。暑くて乾燥した地域を原産とするため、日本の冬の屋外なんてもってのほかで、ポインセチアを買って帰ったら必ず日当たりの良い暖房の利いた屋内で、土は乾燥気味にして栽培しなければいけない。厳密にいうと、環境の変化が大の苦手なので、まずはしばらく居候していただろう売り場の環境(日当たりと温度)に近い場所に置いてやり、徐々に日当たり良い窓際へ移動させてゆくように心がける。室温管理や水やりのちょっとの塩梅(あんばい)をしくじるとすぐしおれてきて葉を落とすので、なかなかデリケートな植物である。一年で終わりの植物ではないが、翌年また葉を赤くきれいに仕上げるには「短日処理(たんじつしょり)」をしっかりしてやらないといけないため、一般家庭ではやってられないだろう、結局はワンシーズン観賞したら廃棄してまた来年のクリスマス前に買い直すことになるのが普通。クリスマス過ぎると赤緑の季節外れ感たらないし、場所もまあまあ取るので邪魔、でもある。だったらシクラメンの方が良いかしら、となるかも。ショッピングモールなどでクリスマス商戦に向けて季節感を出すのにはポインセチアはうってつけなので、商業施設で見かけることが多い。和名はショウジョウボク(猩々木)。猩々(猩猩)というのは酒に酔って顔を赤らめた空想上の生き物(妖怪)で、能や民俗芸能に登場する。

ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

トウダイグサ(燈台草)の仲間なので、葉などを傷つけるとべたべたする白色の乳液を出す。これに触れると体質などによってはかぶれることも。舐めたら死ぬとかそういうレベルではないと思うが有毒ではあるので、汁気が付いた手で目を擦ったりしないよう。購入時に葉に白い汚れが付いているものは雑に扱われ葉が傷ついている証拠なので避けること。

ポインセチアの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチアの葉 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

サントリーフラワーズが平成21年(2009)から発売を開始したプリンセチア(Princettia)はポインセチアと同属別種を掛け合わせて選抜された新品種の商品名。プリンセスのように華やかなポインセチアとして命名された。※本頁ではポインセチアとして扱う。

ポインセチアの花

赤い苞の中心部にごちゃごちゃしてある部分が花。イソギンチャクのようににょろにょろ出ているのが雄蕊。雄蕊が花粉を放出し終わったあたりで突如出現するのが雌蕊の花柱付き子房。品種にもよるだろうが、雌蕊は出て来ないものも多い(雄花しかなかったということ)。脇に付いている黄色っぽい怪しい唇(くちびる)形は蜜腺で、甘い蜜を出すことで花粉を運んでくれる昆虫を引き寄せんと企んでいるもの。花弁はない。

ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

#ポインセチア 鎌倉市・大船フラワーセンター 2020/01/10

ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

#ポインセチア 相模原市南区・相模原公園グリーンハウス 2020/12/08

ポインセチアの咲き終わって黒ずんできた花 藤沢市・長久保公園 2018/01/20

#ポインセチアの咲き終わって黒ずんできた花 藤沢市・長久保公園 2018/01/20


横浜市南区・#こども植物園(展示室)、横浜市金沢区・#金沢自然公園(ののはな館)

#大船フラワーセンター(グリーンハウス)、#長久保公園(みどりの相談所)