ニガカシュウ

苦何首烏 ヤマノイモ目/ヤマノイモ科/ヤマノイモ属 花期/8月末~9月上旬 むかご/10月~11月

有毒自生種稀少保護

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

林縁部などに生える蔓性の多年草で、雌雄異株(しゆういしゅ)。名は、何首烏(かしゅう)という漢方薬になる中国原産のツルドクダミ(蔓毒痛)に似ていて苦いものの意。カシューナッツ(Cashew nut)は全く関係ない。ニガカシュウは葉がヤマノイモ(山の芋)オニドコロ(鬼野老)に似ていて見分けがややこしいものとして名が挙げられるが、神奈川県内ではニガカシュウの自生地は局地的なので”基本的には見かけない”ものとして除外して考えてしまっても構わないだろうと思う。

葉は心形でオニドコロによく似て丸っこく、共に互生。ニガカシュウは葉柄には”ひだ”ができるのが大きな特徴。ただし、ひだは不明瞭なものがとても多く、ひだだけを探索の鍵にすることはできない。柄がうっすら赤紫色を帯びる点も判別ポイントにならない。

ニガカシュウの葉 三浦市・小網代湾 2016/10/14

ニガカシュウの葉 三浦市・小網代湾 2016/10/14

ニガカシュウの葉 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウの葉 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウの葉の特徴


オニドコロのように丸っこい心形で、よく成長した株ではオニドコロではまず見られないやたら大きい葉が出現する。ヤマノイモのような小さく細めの葉はない。
掌状脈の間に走る細脈(横に走る細い葉脈)の間隔が狭くて多く、くっきり明瞭。オニドコロの細脈は間が広く空いて少なく、やや不明瞭。

ニガカシュウの葉 三浦市・小網代湾 2017/08/29

ニガカシュウの大きな葉 三浦市・小網代湾 2017/08/29

オニドコロの葉 三浦市・小網代湾 2017/08/29

参考)オニドコロの葉 三浦市・小網代湾 2017/08/29


太陽光にかざすと細脈が白く透けて見える。

ニガカシュウの細脈が白く透けて見える葉 逗子市・池子の森自然公園 2017/10/09

ニガカシュウの細脈が白く透けて見える葉 池子の森自然公園 2017/10/09

オニドコロの細脈が白く透けて見えない葉 逗子市・池子の森自然公園 2017/10/09

参考)オニドコロの細脈が白く透けて見えない葉 池子の森自然公園 2017/10/09


葉柄にひだができる(ことがある)。

ニガカシュウの葉柄に見られるひだ 小網代湾 2016/10/14

ニガカシュウの葉柄に見られるひだ 池子の森自然公園 2017/10/09

オニドコロの葉柄 藤沢市・新林公園 2016/10/16

参考)オニドコロの葉柄 藤沢市・新林公園 2016/10/16

ニガカシュウの花

雄花は下垂し、はじめ白色のち紫褐色に咲く。

ニガカシュウの雄花 三浦市・小網代の森 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市・小網代の森 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市・小網代の森 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市・小網代の森 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

ニガカシュウの雄花 三浦市三崎町小網代 2017/08/29

なぜか雌株は激レアという。雌株はなくともむかごで増える。

ニガカシュウのむかご

ヤマノイモとニガカシュウは似たようなむかご(零余子)を作る。ただし、ニガカシュウのむかごは苦くてまずいので食用にはならない。なおオニドコロはむかごを作らない。

ニガカシュウのむかご 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウのむかご 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウのむかごには小さなぶつぶつがよく出っ張り、見た感じごつごつした印象。

ニガカシュウのむかご 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウのむかご 平塚市・馬入水辺の楽校 2017/09/26

ニガカシュウの実


毘沙門海岸、小網代の森、三浦市小網代・白髭神社、池子の森自然公園、馬入水辺の楽校

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