モモ(ハナモモ)

桃 バラ目/バラ科/モモ属 花期/2月下旬~4月中旬 見頃/3月下旬~4月上旬 収穫期/7月~9月上旬

食用改良種

ハナモモ('寒白') 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

ハナモモ(’寒白’) 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

中国原産。果実を食用とする品種をモモ、花を観賞するためだけに特化され品種改良されたものをハナモモ(花桃)と呼び分けることがある。公園などに植栽されているモモはいずれもハナモモである。英名ピーチ・ツリー(Peach Tree)。

3月中旬に’矢口’などの早咲き品種が、4月上旬に’照手’シリーズ、4月中旬に遅咲きの’源平’(紅白咲き分け)が開花する。

モモの花

早いところでは2月のうちから開花を始めるが、八重咲きの品種を中心に見頃は3月下旬からでソメイヨシノ(染井吉野)とほぼ同時期。世間の注目はソメイヨシノただ一点に集中しているため、モモを見分けて楽しめるのは花好きな人限定の興となる。

ハナモモ 茅ケ崎里山公園 2012/04/13

ハナモモ 茅ケ崎里山公園 2012/04/13

色は純白から桃色、ぎとぎとした濃紅のものまで様々見られる。各色混在に咲き分ける品種も。

ハナモモ('矢口') 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

ハナモモ(’矢口’) 平塚市・花菜ガーデン 2017/02/27

ハナモモ('矢口') 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

ハナモモ(’矢口’) 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

モモの花は、ウメ(梅)同様に花柄(かへい)がないため枝に直接付いて咲く。モモが最盛期を迎える3月下旬ともなればふつうウメはもう花が終わっているので見紛うことはあるまい。なおウメの花弁は明らかに丸っこく、モモの花は丸っこいという印象は受けない(花弁先端が尖るとよくいわれるが、明瞭に尖るわけではない)。ハナモモと呼ばれるだけあって花は明らかに大きくて見栄えがする。

ハナモモ('矢口')の萼 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

ハナモモ(’矢口’)の萼 平塚市・花菜ガーデン 2017/03/16

枝が火炎のように上へ上へと伸びてゆく箒性(ほうきせい)のハナモモは”照手(てるて)”シリーズ(照手桃、照手白、照手紅、照手姫)といい、神奈川県農業技術センター(平塚市)が20年かけて開発育成した品種。県内の公園で見かけることがあるだろう。台風に煽られるとやや傾いてしまうため支柱を要する。

ハナモモ 茅ケ崎里山公園 2012/04/13

ハナモモ 茅ケ崎里山公園 2012/04/13

鎌倉にモモの名所は多くない。対して、農地や旧家が残るいわゆる里山の方面へ足を運べば八重のハナモモがサクラを押しのけて見事に華やいでいる。

モモの花観賞の最大の難点は天候。青空が広がって日が差していればきれいに華やいで楽しめるものの、いかんせんこの時期はぱっとしない曇天が多い。背景となる空は雲で白く、日照もなければ陰って映えない。

モモの実

ハナモモの果実は小さく硬いか結実しないため食用にはならない。食用のモモが栽培されているとしたら農家が所有する果樹園に限られるだろうが、実には保護のための袋がかぶせられているはずなので人目に触れる機会はない。


横浜市金沢区・称名寺(赤門裏に源平枝垂れ若木)、横浜市青葉区元石川町・花桃の丘

安国論寺(本堂前向って右に紅白咲分け八重咲きの源平枝垂れ、本堂左にも)、東慶寺(看門(拝観受付)真裏の色濃い赤)、坂ノ下・御霊神社(江ノ電沿線に白、社殿向かって左右奥に緋=右奥は平成26年(2014)積雪のためか伐採)、青蓮寺(源平枝垂れ)、茅ヶ崎市甘沼・成就院(照手)、二宮果樹園(県指定天然記念物「ナシ、モモ原木群」=ナシ8品種・モモ1品種(白鳳))

見桃寺(桃の御所)、逗子市郷土資料館(3月中旬)、十二所果樹園(極めて早咲き、少ない)、鎌倉中央公園(炭焼き体験施設前の大樹)、霊光寺(山門脇、平成26年(2014)樹形劣化)、茅ケ崎里山公園(メインエントランス西側に照手)、茅ヶ崎行谷(なめがや)・宝蔵寺、花菜ガーデン(早咲きの矢口・寒白、照手)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする