三葉土栗 バラ目/バラ科/キジムシロ属 花期/4月中旬~5月
学名/Potentilla freyniana Bornm.
自生種
ミツバツチグリ 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
ヘビイチゴ(蛇苺)そっくりの黄色花を咲かせる多年草。日当たりよい草地、丘陵地、山地などどこにでも生える。どこにでも生えるがどうせヘビイチゴだろうという思い込みがあるので生えていても気づかない。名は、葉がお吸い物に入れるミツバ(三つ葉)のような形状で、根がツチグリ(土栗)のようになるため。
土手に生えたミツバツチグリ 茅ケ崎里山公園 2022/03/24
ミツバツチグリの花は、ヘビイチゴやヤブヘビイチゴ(藪蛇苺)のごとく地面にへばり付くように生える平面的なものではなく、立ち上がろうとする意志が感じられる。
ミツバツチグリ 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
花弁の先はヘビイチゴなどと同様にわずかに凹む(花弁がハート形に見えなくもない)とされるが、確認した個体の花弁は丸っこいものだった。
ミツバツチグリ 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
ミツバツチグリの葉 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
花の副萼片を確認し、サツキ(皐月)の葉を思わせる単純な形状の小さなものであったらミツバツチグリかキジムシロ(雉莚)。
ミツバツチグリとキジムシロの実はイチゴ(苺)にはならないので、雌蕊部分もふっくら丸みを帯びたものではなく、小さく、ヘビイチゴやヤブヘビイチゴのものに比べれば明らかに貧相。
ミツバツチグリ 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
次に根生葉(こんせいよう)を確認し、三出複葉(小葉が三枚)だったらミツバツチグリ。キジムシロは小葉がもう二枚程度おまけで付いてくる奇数羽状複葉。
ミツバツチグリの根生葉 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
葉裏はうっすら紫色を帯びることがある。
ミツバツチグリの根生葉の裏 茅ケ崎里山公園 2017/04/17
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