ミドリハコベ

緑繁縷 ナデシコ目/ナデシコ科/ハコベ属 花期/2月下旬~

食用自生種

農地周辺などに生える越年草。ハコベの中のハコベ、日本在来種の本家ハコベである。茎には一筋(ひとすじ)の毛が生え、葉は明るい緑色。茎も葉もきれいな緑色なのでミドリハコベという。花弁は萼片より短い(か、同じ長さ)。花柱は三本。種子表面に長く尖った突起が多い。コハコベ(小繁縷)と紛らわしく見分けが問題に。

ミドリハコベ 鎌倉市材木座・五所神社 2017/05/08

ミドリハコベ 鎌倉市材木座・五所神社 2017/05/08

「春の七草」のハコベラといったら本種のこと。雑草とはいえ美しい緑色なので食欲を削がない。苦みなどの嫌な癖はないので、犬が小便をひっかけていないきれいなものなら、何なら菜っ葉の野菜が値上がりしたときなどには代わりに食べたって構わない。インコなどの小鳥の餌としても有用。

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『ミドリハコベ』へのコメント

  1. 里山ライフ 投稿日:2023/03/27(月) 13:17:01 ID:c4296a736 返信

    >ハコベの中のハコベ、日本在来種の本家ハコベである。

    離れ島・山村振興法での「僻地」指定の当地(谷戸)なので、木立に囲まれた丘陵上の庭であっても在来種は健在です。
    ミドリハコベも例外ではないが、
    数年前からオランダミミナグサが大繁殖し、
    https://mirusiru.jp/nature/flower/orandamiminagusa#comment-862
    本家ハコベは肩身が狭い。
    辛うじて、ひっそりと生息しているように見えます。