マツヨイグサ

待宵草 フトモモ目/アカバナ科/マツヨイグサ属 花期/5月~9月

薬用外来種駆除

南米原産の一年草(越年草)で、帰化植物。葉はキョウチクトウ(夾竹桃)を思わせる長細いもので、主脈はくっきり白色でよく目立つ。花が咲き終わると赤みを帯びてくしゃくしゃにしぼむ。主に初夏に咲くか。

なおマツヨイグサ属の似たような黄色花を咲かせる仲間をひっくるめてマツヨイグサと呼ぶことがある。植物に詳しくない一般人はむしろその方がふつうか。本頁に挙げたものはいずれも明るい黄色の花を、夜間に咲かせる。一日花。昼間はくしゃっとしぼんだ姿しか見かけない。ツキミソウ(月見草)と呼ぶ人も。なお正確な品種名としてのツキミソウは同属の別種で花色は白。

マツヨイグサの仲間の見分け方

まず明確な特徴あるコマツヨイグサかどうかを判定。次に花が異様に大きければオオマツヨイグサを疑う。問題はマツヨイグサとメマツヨイグサの見分け。


コマツヨイグサ

海辺にも生える。背丈低く地面近くで咲く。長く成長した茎は倒れる。

オオマツヨイグサ

茎に赤色の点々あり。花は大きい。

マツヨイグサ

葉の主脈は白色。しぼんだ花は赤みを帯びる。

メマツヨイグサ

これといった特徴なし。基本的に上記以外すべて。葉の主脈がやや赤みを帯びる。

コマツヨイグサ

小待宵草 フトモモ目/アカバナ科/マツヨイグサ属 花期/4月~9月 見頃/7月~8月

外来種駆除

外来生物法「要注意外来生物」(廃止)
生態系被害防止外来種リスト「重点対策外来種」

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:39

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:39

北米原産の帰化植物。臨海地域によく生え、土が混じった砂地に、荒れ地に、道路沿いにたくさん見る。

小さな葉は切れ込みが深めで鋸歯がレタスのようによく尖る。

コマツヨイグサのよく切れ込む葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

コマツヨイグサのよく切れ込む葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

コマツヨイグサの花

他のマツヨイグサの仲間と違って茎が直立して背高にならないのが最大の特徴。従って花は地面近くで咲く。背丈は高くとも人の足首から脛(すね)まで。茎が長く成長したとき茎は倒れて地面を這い、花の近くだけ少し立ち上がる。

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:29

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/08/12 21:53

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・柳島海岸 2017/08/12 21:53

花の直径は3cm程度。しぼむと赤みを帯びる。

曇天だったため朝まで咲き残っていたコマツヨイグサ 藤沢市・江の島・西緑地 2017/08/24

曇天だったため朝まで咲き残っていたコマツヨイグサ 藤沢市・江の島・西緑地 2017/08/24

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:39

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:39

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

コマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:28

コマツヨイグサの実

コマツヨイグサの実 平塚市馬入・相模川河川敷 2017/11/07

コマツヨイグサの実 平塚市馬入・相模川河川敷 2017/11/07

メマツヨイグサ

雌待宵草 フトモモ目/アカバナ科/マツヨイグサ属 花期/5月~9月 見頃/7月~8月 結実期/10月~12月

薬用外来種駆除

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:42

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:42

北米原産の一年草(越年草)。分布域と姿がちょっと異質なコマツヨイグサ(小待宵草)を除けば、マツヨイグサの仲間としては本種が圧倒的に多い。空き地に、荒れ地に、道路沿いに、よく群生もする。その辺で見かけるのはすべて本種だと思っていてもよいくらい。

背丈は人の腰程度から2mを優に超えるものまで個体差・環境差は激しいが、だいたいはセイタカアワダチソウ(背高泡立草)にも劣らない大型雑草になる。名前には”雌”の文字が冠されてはいるが、弱々しかったり小型だったりおしとやかさを感じさせる要素は特にないアメリカン・ビッグ・サイズ。あくまでもオオマツヨイグサ(大待宵草)に比べれば花が小さい、という程度の意味での”雌”だ。

葉は、主脈がくっきりとした白色ではなく赤みを帯びる。これがメマツヨイグサを見分ける際の根拠となりうる数少ない特徴といえる。

メマツヨイグサの主脈が赤みを帯び、切れ込みが浅い葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

メマツヨイグサの主脈が赤みを帯び、切れ込みが浅い葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

メマツヨイグサの縁がややカールした葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

メマツヨイグサの縁がややカールした葉 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12

メマツヨイグサの花

花の直径は3cmから4cm程度と、コマツヨイグサと大差ない。ちょっと大きいかな、でもオオマツヨイグサ程ではないだろうな、という微妙なサイズ感。花はしぼんでも、赤みを帯びてもほんの僅かで基本黄色っぽまんま。

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:32

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:32

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:31

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市柳島・国道134号線沿い 2017/08/12 21:31

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:05

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:05

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:04

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:04

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:02

メマツヨイグサ 茅ヶ崎市中島・県道46号産業道路沿い 2017/08/12 22:02

花弁と花弁の間に明らかな隙間がある個体はアレチマツヨイグサ(荒地待宵草)と呼ばれることも。

メマツヨイグサの実

メマツヨイグサの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

メマツヨイグサの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

メマツヨイグサの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

メマツヨイグサの実 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

メマツヨイグサの種子 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12

メマツヨイグサの種子 横浜市栄区・横浜自然観察の森 2017/11/12


横浜市南区・こども植物園(薬草園、開園は日中のみなので開花は見られない)

オオマツヨイグサ

大待宵草 フトモモ目/アカバナ科/マツヨイグサ属 花期/5月~9月

外来種改良種駆除稀少

ヨーロッパで作出された園芸品種という。茎に生える毛の付け根が赤みを帯びるため、茎に赤いぶつぶつ模様があるかのように見える。花は直径が5~8cmと、大きい。雌蕊は長く突き出る。昭和時代中期には帰化植物としてたくさん生えていたらしいが、近年はメマツヨイグサ(雌待宵草)に圧倒されたらしく一切見かけない。

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