コムラサキ

小紫 シソ目/シソ科/ムラサキシキブ属 花期/6月中旬~7月 結実期/9月中旬~11月
学名/Callicarpa dichotoma (Lour.) K.Koch

コムラサキの実 鎌倉中央公園 2017/09/29

#コムラサキの実 鎌倉中央公園 2017/09/29

園芸栽培される落葉低木。コシキブ(小式部)、俗にムラサキシキブ(紫式部)とも。本来のムラサキシキブとはまったく樹形が異なり、一本の茎を長く伸ばして枝先は垂れ気味になる。ムラサキシブの仲間はいくつかあるが、鎌倉の寺境内で多く見かけるのは本種。さほど場所を取らず、紫色の実がかわいらしい。神奈川県内自生なし。

コムラサキの花

花序ごとに咲いては若い実になり、次の花序が咲いては実になりと、一斉には満開しない。

コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/08/07

#コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/08/07

コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/07/11

#コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/07/11

コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/08/07

#コムラサキ 鎌倉市・海蔵寺 2017/08/07

コムラサキの実

コムラサキの未熟な実 鎌倉市・大巧寺 2012/09/05

#コムラサキの未熟な実 鎌倉市・大巧寺 2012/09/05

はじめ緑色、のち、ときに梅ガム色ともいわれる紫色に熟す。粒が小さいので硬い種子のように思えるが、意外にも液果。種子を瑞々(みずみず)しい果肉が覆っている。食用にはならない。

コムラサキの実 鎌倉市・大巧寺 2016/09/16

#コムラサキの実 鎌倉市・大巧寺 2016/09/16

コムラサキの実 鎌倉市・大巧寺 2016/09/16

#コムラサキの実 鎌倉市・大巧寺 2016/09/16

実が白色のものはシロミノコムラサキ(白実の小紫)ないしシラタマコシキブ(白玉小式部)という。花も白色。

シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/09/05

#シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市西御門・来迎寺 2017/09/05

シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

#シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

#シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

実際のところはきれいな純白とはいかず、ちょっと茶色っぽく汚れてしまうことが多い。

シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

#シロミノコムラサキ(シラタマコシキブ)の実 鎌倉市・大巧寺 2021/09/11

太平洋側から接近した台風が襲来すると、コムラサキの葉先は(塩害なのか)傷んで黒ずみやすい。コムラサキがきれいに思えるのはその実のみならず葉がきちんと良好な状態を保っていてこそ。観賞は台風前に。といっても、平成(1989-2019)後期以降は見頃を迎える前に台風塩害を被ることが当たり前のようになってしまっている。


鎌倉市西御門・#来迎寺(参道石段両脇に白)、#宝戒寺(白)、#大巧寺、#海蔵寺、#円覚寺黄梅院(白も)

鎌倉市大町・#八雲神社(台風塩害で荒れ平成25年(2013)頃下部剪定、のち滅失)

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ムラサキシキブ

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