カワヂシャ

川萵苣 シソ目/オオバコ科/クワガタソウ属 花期/4月下旬~5月中旬、9月

食用自生種稀少保護

環境省レッドリスト2015「準絶滅危惧(NT)」

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

川べりや湿地、田んぼなどに生える一年草(越年草)。カワジシャではなくカワヂシャ。チシャは食用になるサラダ菜の類を指す言葉。春先にたくさん見かけた外来種オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)の近縁種なので花の形状(だけ)はよく似ている。神奈川県内では普通種とされているが、果たしてどうか。湿地や田んぼは毎年毎年減っていき、河原はコンクリートで固められ、草が生えてくれば行政が無選別に一本残らず機械で刈払ってしまっている現状を鑑みれば、カワヂシャはもうおいそれとは目にできないものになってやしないかとの危惧が消えない。カワヂシャが生えていてもおかしくないような場所にはオヤブジラミ(雄藪虱)や外来種ノヂシャ(野萵苣)、外来種オオカワヂシャ(大川萵苣)、その他イネ科の植物が繁茂(はんも)して、カワヂシャの生育場所を占拠してしまっていることも多い。そしてカワヂシャ自体が目立たない存在であることも発見や保護に難が大きい。全体的な姿はよくある感じの取るに足らないつまらないただの雑草であるし、葉の形状もどうということはなく、花は小さく白色なので目に留まらない。今後も一般の人から注目を浴びることは一切期待できない地味な植物なので、確実に減少の一途を辿るだろう。

水際ないし少々水につかるような場所を好む。草丈は人の脛(すね)から膝(ひざ)上まで。生育環境によって差異が大きい。

カワヂシャ(茎下部に見える紫花はすぐ隣に生えているオオカワヂシャ) 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ(茎下部に見える紫花はすぐ隣に生えているオオカワヂシャ) 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ(すぐ右隣のやや大きい紫花はオオカワヂシャ) 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ(すぐ右隣のやや大きい紫花はオオカワヂシャ) 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ(白花)とオオカワヂシャ(紫花)の混生 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ(白花)とオオカワヂシャ(紫花)の混生 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

葉は互生で、(下部のものも)柄(え)はなく茎を抱く。小さいながら明瞭な鋸歯がある。

カワヂシャの葉 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャの葉 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

茎は”食べられそう”。ある程度の太さがあり、硬そうでない、毛がごわごわ生えていない、きれいな緑色、柔らかそう、といったあたりが”食べられそう”と感じる所以(ゆえん)。”食べられそう”と感じられる雑草が他に生えていないだけに、意外とカワヂシャ捜索の手がかりになる。

カワヂシャの茎 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャの茎 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャの花

花色は白基調で、ときに少々紫がかるか。これに明るい赤紫色の条(すじ)が入る。花弁はふつう四枚、ときに五枚。大きさはイヌノフグリの花よりも一回り小さい。タチイヌノフグリ(立犬の陰嚢)のような極小のものではない。もしかしたら小花は一日花か。であるならば観察は午前中に限る。開花はアカバナユウゲショウ(赤花夕化粧)を見かけるようになった頃から。

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャ 茅ヶ崎市萩園・相模川 2018/04/30

カワヂシャの実


小網代の森、茅ヶ崎市萩園・相模川沿い(環境事業センター西方の土手西向林縁、保護状況悪い、滅失か)

逗子市・池子米軍家族住宅地区(小学校建設予定地=立入禁止、池子の森自然公園にでも移植したか)、馬入水辺の楽校(平成28年(2016)ツインシティ大神地区自生(=滅失)のものを池下流に播種、風車近くの人工池にも、保護状況不良)

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